▲大島弓子原作『金髪の草原』の映画試写会に行った。思ったことを少しだけ。記憶や夢というのは、どうしてかくも切ないものなのか。そして記憶と夢の間にはどのような結びつきがあるのか。よくは分からない。ただ、一つだけ確かなことは、失われ行くものに対する｢何らかの｣思いがある種の感情を生じさせる、ということ。そんなことを、夜の八重洲を歩きながら考えた。本当にどうでもいいことだけど、映画のワン･シーンに出てきたJR東神奈川駅前の歩道橋は、数年前電車の中であごが外れて病院に向かう途中に渡った歩道橋だった…。(00/8/31)

▲Whiteberry、売れちゃいましたねえ。ドラマの主題歌らしいが、さすがソニー所属。メディアへの露出度が高い。平均年齢が15歳前後の女の子バンドという話題性もあるしね。でも、売れたいちばんの理由は｢夏祭り｣のカバーだからに違いない(しかも、それをジッタリン･ジンを知らない世代がカバーしているというのもにくい)。今までのように、ジュディマリ恩田氏プロデュースのギターポップ一点張りじゃ、｢いかにも｣過ぎる。それにしても｢夏祭り｣とは目のつけどころがいい。ジッタリン･ジンがインディーズのライブバンドとして最近再注目され始めているというタイミングの良さもある。この曲は、音楽を聴き始めた15歳ぐらい(Whiteberryのメンバーと同じ年の頃)の思い入れが強い｢マイ名曲｣。なんかねえ、この曲聴くと、あの頃のいろんな思いがよみがえってきて泣けるんだよね。この｢夏祭り｣収録の『パンチアウト』(昭和30年代風双六！が付録の缶入り初回限定盤)を改めて聴いてみたけど、このアルバムはやっぱ名作でしょう。昭和歌謡風ロカビリーという独自の音楽スタイルを築いたこの作品は、｢プレゼント｣収録の『Hi-King』と並んで、再評価されて然るべき。ロケンロールを自称しながら、｢歌謡ロック｣になってしまうどこぞのバンドとは違い、意図的に｢歌謡ロック｣スタイルを目指して成功したのは、サザンとジッタリン･ジンぐらいじゃないかなあ。 (00/8/29)

▲いつも利用している近所のタバコ屋に行く途中には、いちじくの木が植わっている。今は亡きばあちゃんちの庭にもいちじくがあり、その甘い香りは色々な夏の記憶と結びついている。だから、いちじくの匂いが漂い始めると、ああ夏が来たんだなあと思うのだけれど、実が熟れてその香りが強くなる頃には、もう夏は終わろうとしている。夜の空気も少しだけ、秋の訪れが感じられ、ふと気がつくとコオロギが鳴き始めている。[BGM：中谷美紀/私生活] (00/8/24)

▲東京街歩きの基本とも言える、銀座→築地→月島→佃島のコースを踏破。約6時間。銀座は銀座でも晴海通りから新橋寄りの地区(5丁目〜8丁目)ってほとんど行ったことなかったけど、今でも古い建築がぽつぽつ残っている。交詢社をはじめ、そういった古い建物にはことごとくネットが張られていたが、あれは解体するんじゃないよねえ。そう願います。築地から佃島の間は下町情緒がかなり残っていて、たしかに興味深い。複雑に路地が入り込む築地場外市場や、巨匠伊東忠太のハイブリッドな築地本願寺もさすがに奇妙だったが、それ以上に下町風情とニュータウンな高層マンションが並立している風景は、両者の間に存在する時間の溝によって訪問者を眩惑させる。月島はさらに下町色強し。よく下町の路地の生活空間ということが言われ、たしかにそのような路地がいたるところに見られたが、まさか路地裏にあれほど多くの店があるとは。なかなかのナゾ空間。あれで商売が成り立つのだろうか。しかもほとんどがもんじゃ焼き。あれだけ同業者が密集する地域というのも珍しいのではないか。たしかに街歩き基本コースはそれなりに面白い。つぎは谷中かな。最後に蛇足。聖路加病院の聖路加は、セント･ルカ(福音書のやつね)のことらしい。さすが元外国人居留地。 (00/8/22)

▲植田正治逝去。知らなかった…。写真表現上もっとも影響を受けたのは、植田正治だといっても過言ではない(もちろん遠く及ばないが)。八十代後半になってもバリバリ現役だったこと自体頭が下がるが、晩年になっても作品の新しさが一向に衰えることがなかったことはさらに驚き。今となっては、去年epSITEで購入したサイン本は大変貴重なものになった。氏のアマチュア･スピリットを勝手に受け継ぎ、精進していきたい。黙祷。(00/8/21)

▲サザンのコンサート行ってきましたよ。といってもチケットないので、会場周辺だけど。いやー、すごかった。会場の外にあれだけの人数(たぶん万単位)があふれているコンサートは初めて見る。しかも、場内とおんなじくらいに盛り上がり、大騒ぎしてるし。近所の人はベランダや庭に出て、ビール片手に聴いていた。便乗商法か、あちこちに出店が出てるし、花火も豪快に打ちあがって、ほんとお祭り、もしくはそれ以上だった。一か月ぐらい前から、決して派手ではないが、通奏低音というか地下マグマのような、じわじわくる盛り上がりが街全体に感じられ、それが一気に爆発したような感じ。↓で繰り返し書いてきたように、正直僕自身は全然盛り下がっていたのだけど、｢現場｣に行ったら雰囲気に飲み込まれ、けっこう楽しかった。ライブ独特の高揚感に、夏休み終盤の一大イベントという条件が重なり、一種異様な空気が漂っていた。20年ぶりの地元開催ということもあるんだろうが、あれだけの人を引き付け、大量の｢にわかファン｣をも生み出してしまう、サザンオールスターズというグループはすごいね。ファンじゃなくともほとんどの曲を知っているというのもさすが。エンターテイナーとしても桑田圭祐は一流だと思う。でも、これを機に毎年開催というのは、伝説を伝説として語り継ぐためには、やめたほうがいいんじゃないかという気がする。(00/8/19)

▲最近、年だなあと少し憂鬱になったこと3点。（1）日焼けのあとがシミで残った（2）イスの上であぐらをかくようになった（3）辻と加護の区別がつかなかった。(00/8/18)

▲なんかさあ、もう巨人ファン以外はさあ、野球見んのやめない？あるいはパ･リーグに流れるとか。阪神が弱いのはいつものことだから仕方ないけど、あれじゃあさ、野球ファンみんな離れちゃうよ。巨人ファンはあんな試合を見てて面白いのかなあ。子どもに夢を与えるプロ野球なんてことをしきりに喧伝してるけど、今の子どもは敏感だから、｢世の中結局金かよ｣って思っちゃうんじゃないかなあ。まあいいや。全然話は違うけど、優香主演のドラマ｢20歳の結婚｣って、ドラマ自体はたいしたことないけど、エンディングの優香のガーデニング講座とロッキンチェアーの曲がいいね。なんかそれだけのために、1時間ドラマを見てしまったりする。あー、そうなると、巨人ファンも同じなのか。試合は面白くなくても松井がホームラン打てばそれでいいのかもしんないね。いや、でも今後の野球界のために毅然とした態度でのぞまなくては。(00/8/17)

▲バイトの帰り道、駅前を歩いていたら、すでにシミズ舞台(舞台のセットを作る業者さん)の車が路駐してあった。たぶん、サザンのコンサートの準備で来てるのだろう。今から駅前に路駐するくらいだから、2〜3日前からすごいことになりそう。茅ヶ崎の道はどこも狭いから、4tロングのトラックとか停めるとこないんじゃない?それにしても、駅前をはじめ、かなり盛り上がってます。｢桑田さんお帰りなさい｣などの横断幕があちこちにかかってるし。別にぼく自身は全く盛り上がってないけど、愉しみにしている人はきっとすごいワクワクしてるんだろうな。そういう気分はすごく伝わってくる。(00/8/14)

▲ずっと行こうと思っていた、昭和のくらし博物館と江戸東京博物館に、ようやく足を運ぶことができた。江戸博もちょうど昭和の企画展をやっているので、これはちょうどいいということで、博物館をはしご。昭和のくらし博物館は、戦後の住宅金融公庫の融資を受けて建てた民家をそのまま博物館として利用したもの。そんなもんだから、展示スペースも狭いし、エアコンもない(！)。展示スペースがない分、テーマを絞った内容で見ごたえがあり、結局1時間半の長居をしてしまった。スペースや資金面で限界があっても、工夫次第で色々な展示ができるといういい例だと思う。ただ、博物館の保存機能ということを考えると、空調がないのは大きな問題。基本でしょう。汗をかくのは気持ちいいと久しぶりに思ったけど、それが博物館の中じゃあねえ。で、問題といえば江戸博(怒)。なんじゃありゃ。小木新造も関わっているし、江戸東京学の中心だと思って期待していたのに、がっかりさせないでくれよ。来館者をなめてる。ペーパーとはいえ、ぼくも学芸員だからね。言いたいこと言わせてもらいます。まずは展示内容。これはひどい。博物館ってさあ、モノをただ並べればそれでよしじゃないでしょう。学芸員の研究成果に基づいて、資料を系統性や論理性を持たせて陳列することで、はじめて相互の資料が有機的な関連を持って、あるメッセージなり主張が来館者に伝わるわけで。そういった博物館の基本中の基本が全く無視されている。まともなキャプションが付いてる資料は皆無だし。資料も他から借りてくるのはいいんだけど、資料映像なんかは市販の2時間(！)ぐらいのビデオをただ流すだけ。来館者のことを考えれば、導線中の映像資料はせいぜい10分が限度。一から作らずともせめて編集ぐらいはして欲しい。こうした展示内容は、｢近くて懐かしい昭和展｣というタイトルどおり単なるノスタルジーの域を出ず、裏を返せば、昭和研究はその程度しか進んでいないということだろう。この展示には学芸員は全く関わってなくて、ほとんど全編業者任せなんじゃないかと思われる。こんな展示状況に加えスペース的にも広くはないから、じっくり見ても30分しかかからない。それでいて入館料900円はねえだろう。常設展と込みかと思ったら、企画展のみの料金。もう驚き。これじゃあ、フェルメールが1点しかない｢レンブラント、フェルメールとその時代展｣＠西洋美術館と同じく、全くのボッタクリだよ。博物館はどこも予算的にきついのは分かるし、展示にお金がかかってるのも分かるんだけど、あまりにも高すぎる。もう1点は、館内に配置されている人員について。ふつうだったら、そういった人達は細かいことは無理にしても、多少の展示内容の説明ができるような人(ボランティアが多い)を置くか、説明できるようあらかじめ打ち合わせをするとかすると思うんだけど、ここは展示品を見張る警備員と、何の説明もできないかわいいだけの制服着たおネエちゃんしかいない。たぶんトイレや出口の場所しか答えられないんじゃないの？対応は丁寧で、いろいろフォローはしてくれたから、その人個人を責めるつもりはないんだけど、博物館には｢イベントコンパニオン｣は必要ないと思う。むしろ、本職のイベントコンパニオンのほうが、いろいろ細かく説明してくれるかも。それから、警備員が目を光らせるだけでなく、まともなキャプションもないくせに｢お手を触れないで下さい｣という表示だけは会場のあちらこちらに見受けられる。これは、最近の博物館の参加体験型の流れに全くもって逆行している。とにかく、総じて言うならば、学芸員の展示(あるいは博物館活動全般)における主体性というものが一切感じられない、ということに尽きる。書籍コーナーはなかなか充実していると感心してたら、ブック･ファーストだし。これでもし学芸員が積極的に関わっているのなら、その人(たち)はもう一度学芸員の資格を取り直したほうがいい。ペーパーの人間が言うんだから間違いない。こういう博物館って、たいてい学芸員が単なる研究職でしかなく、自分の研究ばかりに打ちこんで、展示その他にはノータッチということが多い。あるいは大学に就職するまでの腰掛けとか。そんなんだから日本の文化レベルは低いままで、社会教育も根付かないんだろう。長々とこんな苦言を呈するのも、江戸博にはがんばって欲しいし、期待しているから。
　で、結論としては、ぼくを江戸博に雇ってくれ(笑)。チャンチャン。オチがつきましたか。いや、でもかなりマジです。(00/8/10)

▲今年も高校野球が始まりましたねえ。高校野球を一日中見ていると、一日があっという間に終わってしまう。まだ1回戦をやってるうちは｢あー夏休み｣ってなかんじだけれど、2回戦を過ぎたあたりから夏休みの終わりが見えてきて、なんとも言えない切ない気分になってくる。(00/8/8)

▲やっぱり夏はセミが鳴いてないと。昼間は、ツクツクボウシも良いが、クマゼミがベスト。夕方はミンミンゼミ、日没前はヒグラシでしょう。世の中の半数以上の人は、アブラゼミ(羽が茶色いやつ)がミーンミーンと鳴いていると思っているんじゃないか、という気がする。(00/8/2)

▲ひさびさ写真展評。新宿に行ったついでにepSITEで開催されている、荒木経惟｢ラブポートレイト｣展を観る。思ったこと3点。（1）あの色合いのビビッド感や細部の階調は、素人が撮ったんじゃあ、ああはいかない。さすがはプロ。（2）あの色彩のコーディネートは、自然界ではナチュラルには存在しない。そういう意味で極めて人工的であり、そこには死が感じ取れる。解説文では、モデルと植物の生命感を指摘してしていたが、それだけではあまりにも表面的。これまでの荒木作品を見ても、日常的な生の背後にある死がテーマとなっている。あー、でも逆かな。アラーキーのパーソナリティを考えると、むしろ背後にある死によって生が引き立てられるということかもしれない。あるいは、生の刹那的な美しさとか。（3）ぼくも美人を脱がせてみたい(笑)。あ、でも今回はヌードはなかったか。それから、epSITEではインクジェットの実演もしているのだが、画質が良いのはもちろん、最新のやつはすごい音が静かでビックリした。そろそろデジタル･プリントを本気で考えようかなあ。(00/8/1)

▲昨晩見た夢の中で、ぼくはブランキーのライブで大暴れしていた。しかもおいしいことにベンジーと和やかな会話を交わしたのである。ふと気が付けば、この週末はフジロック。初日のトリはもちろんブランキーのラストライブ。苗場の思い･勢いが夢の中にまで飛んできたのだろうか。(00/7/31)

▲ゼミ合宿で仙台に行く。昨日、おとといと立て続けに東北新幹線が止まったが、両方ともに引っかかった。昨日は夜で、結局帰れず仙台にもう一泊する羽目に。運が悪い。こんなこともあるもんだ。全然話は違うが、最近よく外を闊歩するゴキブリを目撃する。天変地異にはまず小動物が反応するというが、伊豆諸島の地震のこともあり、なんだか少々不安になる。あ、でも沖縄でも仙台でも見たからなあ。関係ないか。(00/7/28)

▲川島武宜の『日本社会の家族的構成』(岩波現代文庫　2000年)を読む。氏の言う｢アジア的｣だの｢儒教的｣だのという部分には疑問符をつけたいが、｢家族生活における国家法と民衆法｣はかなり面白かった。その理由として、書かれている内容にすごいリアリティを感じた、つまり身の回りの具体的な話(自分の親戚関係とか)と非常にリンクしていること（ということは、現代にも前近代的家族関係が残存しているということになる)。もう1点は、バリバリのモダニストの文章にポストモダン的な分析が行われていること。もちろん川島武宜は、丸山真男や大塚久雄と並ぶ戦後近代主義者の一角をなすのだが、前近代(非近代)的家族関係を分析する上で、戸籍や婚姻に関する民衆の法意識は漸次的段階的であり、二分法的近代法(ないし国家法)やその基底となる個人の内面的主体性と対立すると指摘している。当然氏は、そのような民衆の法意識を、乗り越えるべき戦後民主主義の課題と位置付けているのだが、その近代的原理と対立する民衆の法意識は、近代の二分法的思考や主体化の論理を批判しているポストモダニスト達の主張と一致している。ここがすぐれてオモロイ。しかし、もう1歩考察を進めるならば、近代的原理と矛盾する民衆意識というのは｢非｣近代であることは確かだが、それが｢ポスト｣モダンなのか｢前｣近代なのかということ。つまり、ポストモダンはモダンを通過したあとの｢プレモダン帰り｣に過ぎないのか、ということ。｢現代思想の冒険者たち｣第00巻折込の対談で、野家啓一が、｢首から下は近代の中にどっぷりとつかっていながら、首から上だけは近代を乗り越えることを考えている｣と現代思想家達を評しているが、実態はその真逆で、首から上は近代だけれども、首から下は実は全くの前近代だった、なんてことが言えるかもしれない。表現を変えれば、現代人は(前近代人も)身体レベルで近代を拒絶しているとも言えるか。ポストモダンとプレモダンはモダンを通過･経験しているか否か(例えば基本的人権が実現乃至尊重されているか否か)で大きく違うのはもちろんだが、両者のどこが同じでどこが違うのかという厳密な議論は紙幅と能力を超えるので、今後の課題としましょう。(00/7/24)

▲カウントダウンTVを見ての、今月の素朴な疑問。ていうかずっと前から思ってたんだけど、ラルクのギターはなんでいつもタバコをくわえてるんだろうか。ステージ上は火気厳禁なんだけどね、ふつうは。まさか、｢カッコイイ｣と思ってるんじゃないよねえ？まさかねえ。あれはシャレだよねえ。ねえ。シャレだといってくれ、頼むから。ラルクがいいとしたら、ベースなんだけどね、それわかってるのかなあ。(00/7/23)

▲前言↓取り消し。こうも地震が続くと、テンション上がってる場合じゃない。みんな大丈夫かなあ。バイトに行く道すがら、式根島の地震を伝えるニュースキャスターの声がもれ聞こえ、なんだか泣きそうになった。こういうのを｢悲しいほどお天気｣っていうんだろうな。今日は、茅ヶ崎では浜降祭、横浜では花火大会で、巷はお祭り気分一色なのに…。 (00/7/20)

▲関東地方もようやく梅雨明け。梅雨明けから1週間〜10日ぐらいが、1年でもっともテンションが上がる時期。なんて言っているのは、｢社会人｣でない証拠か。[BGM：The Mad Capsule Markets/OSC-DIS] (00/7/18)

▲ふだん使っているカバンがいずれも4〜5年選手となり、少々くたびれてきたので、久々にカバンを買うかとここ2日探し回り、色々悩んだ挙句、タトンカなる独逸の登山用品メーカー(と思われる)のバックパックを購入。値段のわりに耐久性･機能性も良さげで、オプションを付け足すことでカスタム設定が可能で拡張性がある。しかも軽い(これは重要)。登山用にしてはデザインも良く、荷物の少ないときは紐を締めてコンパクトにできる。荷物が多い時と少ない時のギャップが激しいので、これはありがたい。やはりリュックは登山メーカーに限る。それにしても、改めてカバンを見ていると、リュックでも有名ブランド/メーカーのは結構値が張るもんだ。とくにポーター！なんじゃありゃ。折りたためる生地のうっすい、安っぽいリュックがなんで１万ウン千円もするんだ、このデフレ時代に。他のカバンも見た目に反してビックリするような値段がついている(オレ基準)。恐るべし吉田カバン。とはいえ、高度情報消費社会においては、記号･シンボルにお金を払うという消費性向がつきもの。しょうがないのかなあ。まあ、欲しい人は買ってくださいとしか言いようがない。(00/7/13)

▲映画『人狼』を観る。エヴァにしろパトレーバーにしても、これまであの手の映画はほとんど未来を描いていたし、現実とはほどとおい世界が舞台だったが、これは珍しく、過去が舞台で、時代背景などもかなりリアル。まあ、昭和３０年代にロボコップみたいな警官がいる辺りは愛敬というか、ファンサービスというか。主題そのものは哲学的なのだが、それを描く舞台が非現実世界というのが、これまでのアニメの通例だった。しかし『人狼』では、現在ではないにせよ、過去に実際にあった場面を舞台としており、主題も空想的な哲学ではなく、かなり現実味を帯びたリアルな課題を扱っている。『大航海』(３５号)誌上での宮台真司と東浩紀の対談で、９０年代後半におたくが変容して、｢社交的おたく｣と｢横断的おたく｣が出現しているとの指摘があるが、これもその流れに位置付くのだろうか。たしかに、見た目上いわゆる｢アニメおたく｣以外の観客も結構いた(見分け方はリュックの背負い方)。過去に実際に存在した時と場所が舞台で、色彩その他、技術的にも高いレベルで、昭和３０年代をリアルに表現しているのだが、しかし、逃避場所をただ過去に求めただけとも言えなくもない。その逃避性を｢ロボコップ｣が一層高めている。そういった意味で、おたくが外を向き始めたと同時に、まだまだ｢はじめの１歩｣という感じ。｢ロボコップ｣抜きに表現がなされたとき、初めて｢アニメ｣(宮崎駿を除く)が｢映画｣として地位を確保するのではないか。(00/7/12)

▲パソコンが壊れ、修理に出していたので、更新はだいぶ御無沙汰。もう2週間以上にもなるのか。その間、沖縄にも行っていたので、写真を近日中に公開したい(粟国島はすごいよかった)。それにしても、台風の影響で外は大変なことになっている。この時期関東にくるというのはすごい珍しいのではないか。地震のこともあり、新島･神津島、もちろん式根島もすごい心配。ここまでくると、よほど年回りが悪いのだと自分を納得させないと、やってられないだろう。そう言えば今日は七夕。おりひめもひこぼしも、さぞかし落胆していることだろう。(00/7/7)

▲素朴な疑問なのだが、どうしてバレーボールの五輪予選は日本だけでやるんだろう。(00/6/19)

▲Japanの夏フェスのBBSにホームページのアドレスを載せたところ、一晩で30件近くのアクセスがあった。BBSから飛んできて見ていただいた方、今見ていただいている方、ありがとうございます。今まで、アクセスカウンターの半分以上は自分のアクセスを数えているという状況だったので、ビックリした(といってもまだ2ｹﾀなんだけどね)。HPを開設しておいてこんなことを言うのもヘンだが、自分の内側を外に出すのは恥ずかしいというか、怖いというのが本音で、それを見知らぬ人が見ているというのは、なんだか緊張し、萎縮するような感じがある。これまでは、どうせほとんど誰も見てないんだろう、ということで自閉的に更新を繰り返してきたのだけれど、今後は、人にお見せするということを、これまで以上に意識したページ作りを心がけなくてはならない。みなさん、今後ともごひいきに。(00/6/14)

▲何年かぶりに知人に会うのは、そのこと自体はすごく嬉しいことなのだけど、なんだかちょっと切ないというか。月日の流れを感じてしまうというか。｢あの時｣と同じのようで同じでないというか。(00/6/11)

▲ふと、耳にした小学生女子二人の会話。
A:｢Bちゃんはいいよね。くびれあるから。｣
B:｢そぉ？｣(腰のあたりをさする)
この会話を聞いて、ハァーっとため息をついてしまうのは、もうオジサンの証拠なのだろうか。『小学六年生』がファッション雑誌化してる時代だからね。あなどれません。(00/6/7)

▲うぉーっし！マリノス優勝！！万年優勝候補といわれながら、苦汁をなめつづけていたが、とうとうやりました。中村うまい！松田かっこいい！後半の重要な時期にﾕ･ｻﾝﾁｮﾙを怪我で欠いたとき、そして前節直接対決に敗れたときは、正直まただめかと思ったが、奇跡的な逆転優勝。興奮いたしました。中・高なんちゃってサッカー部員だった時代から、陰ながら日産自動車を応援してきた身としては、感慨ひとしお(95年のときは、Jリーグ自体がまだ｢電通｣色が強くてあまり関心を持てなかった)。それにしても、今日のセレッソは監督の采配ミスが響いた。西沢に代わってDFの選手をFWの位置にそのまま入れたのも疑問だが、それ以前にFWのリザーブを上村しか入れてなかったのがそもそもの最大の敗因。延長でも勝てば優勝という試合では、とにかく点を取ることが最重要課題で、延長戦(あるいは森島の体力)のことも視野に入れるならば、やはりFWもしくは攻撃的MFを優先的に控えに入れるべきだったのではないか。まあ、おかげでマリノスが優勝できたんだからいいか。マリノスはタレントが揃っているが、チームとしてはまだ未完成だと思うので、アルディレスの手腕次第では、黄金時代が訪れるのではないかという期待が高まる。(00/5/27)

▲東京駅を利用するようになりしばらくたつ。だから、丸の内や大手町、日比谷公園などは、とくに用事はなくとも通りかかることは今まで何度もあった。でも、行幸通りや内堀通り、皇居前広場なんてのは、行こうと思わないと通りかかるところではない。ということで、天気も良いことだし、行ってみよう、ついでに皇居を一周してしまおうと思い立ったのでありました。山手線の内側というのは、とかく場所がわかりにくいのだが、皇居との位置関係で整理すると、意外とすっきり整理できたりする。時計回りに、丸の内→日比谷→霞ヶ関→永田町→半蔵門→九段→竹橋→大手町、とそれぞれ個別的には訪れたことのある場所たちが、初めて有機的に結びつき、目からうろこが、｢ポロッ｣と落ちる思いがした。ただ、なにぶんコースがコースだけに、はとバスもしくは修学旅行とかぶってしまったのが、ちょっと気まずかったりして。
　それにしても皇居周辺は、オモロイ！これまで、東京で抜群に面白いと思ったのが、白金近辺と京島(墨田区)だったのだが、タイプは違うとはいえ、面白さは格別。市区改正や帝都復興事業によって、後藤新平などの都市計画担当者が心血を注いだだけはある。街づくりの根本が、当時のモダンな思想に裏打されていて、異彩を放っている。建築物もそれぞれ時代背景を背負っていて、多彩。その中で最も強烈だったのが、隼町。隼町って町名すら知らなかった(こう書くと、国会図書館に行ったことがないとバレる。歴史研究やってるのに…)。議員会館前の交差点から、その｢要塞｣な姿をのぞかせる、異物感たっぷりの最高裁にも驚いたが、極めつけは国立劇場裏の小道(おそらく搬入道路)。そのたかだか幅4〜5メートルの小道を挟んで、一方には近代的な国立劇場と｢要塞｣その奥には皇居、もう一方には、雑居ビルまがいのチンケなビルが林立していて、そのすぐ脇を首都高が走る。そんな中に古びた民家が一軒ポツリ。その小道があたかも結界であるかのように、あまりにもきっぱりと、あまりにも対照的に街が並立している。フェラガモの裏がスラムになっている上海にも衝撃を受けたが、渋谷〜原宿のおしゃれストリート、明治通りが山谷を通過しているという事実と同様の意味で、東京独特の土地利用・土地区分の落差・明快さ・シビアさがあまりにも端的に表現されている隼町に、東京という街の核心部・心臓部をつかんだ思いがした。東京の街歩き歴7年に、多少なりともジフを持っていたが、まだまだ知らないことがたくさんあると反省させられた。次は、いよいよ本丸(跡地)に突入だ。(00/5/25)

▲何年ブリだろうか。賃労働(笑)をするのは。初めての仕事は、とにかく覚えることが多すぎて、それでいてイッキにいろんなことを言われるので、アタマが少々ぱにくってます。でも、仕事をすることで、世間サマヘの｢引け目｣が多少緩和されそう。それに、これからネット・ビジネスやらeコマースやらとで、流通の形が大きく変わりつつある現在、既存の本屋がいかなる道を進むのかを現場で観察できるというのも、なかなかのたのしみであります。(00/5/24)

▲8ヶ月後、オジサンになります!!。くるものがきたって感じですかねえ。学生のおじさんって、なんか説得力ないね。(00/5/16)

▲バイト(地元の本屋)を始めることにした。その間、2回バイトを始めようと試みた(切手の博物館と写真屋)が、どちらも雇ってくれなかった。その本屋でも言われたのだが、どうも雇いにくいみたいね。｢うちにはもったいない｣って、やんわり拒絶されてるのかなあ、やっぱ。ただ働きたいだけなのに。ふつうに働かせてくれよって思うんだけど。まっ、そうはいかないところが、世の中の世知辛いところで。(00/5/14)

▲陣内秀信の『東京　世界の都市の物語』(文春文庫　1999年)を読み始める。本を読んで、悔しさとともに嫉妬、焦燥を感じるこの感覚は何なんだろう。これまで奥に潜んでいた生来の｢負けず嫌い｣が頭をもたげはじめたのだろうか。専門分野が違うし、キャリアも全然向こうのほうが上なのだから、どうしようもないのだが、とにかく悔しい。しかし、これから本格的に他分野の勉強をするには遅すぎる気がして焦りを感じる。まわりの友達や、音楽･デザイン関係などで活躍している同年代の姿を見ると、今まで自分は何をやってきたのかと情けなくなる。結局、｢広く浅く｣なんだよな。全教科75点で、ずば抜けたものがないのは、むかしから変わらない。それから、世間的に活躍している人たちは、たいてい周りに仲間がいて、仲間内で楽しくワイワイやってるように見える。とくに音楽関係はそう。そう見えるだけなのか、そう演出しているのか。これまで、なんだかんだいって、一人で色々やってきた自分の目には羨ましくも映るし、反発も感じるし、で、最終的には孤立感だけが残ってしまう。(00/5/11)

▲ようやくNetscape6を導入した。導入したはいいけど、Netscapeで自分のページを見たら、全然レイアウトが違ってた。ここまで違うとは。これまで僕のサイトをNNで表示させていた人には申し訳なかった。修正を加えて、NN6でもそれなりに(｢超それなりに｣とまではいかないけど)表示されるようにした。IEもNNも企業商品だから、それぞれ、戦略なり主義主張があるのは分かるんだけど、インターネットの性格を考えて、せめて表示機能は規格を統一して、競うなら操作系の部分で競い合って欲しい。ページやテーブルのマージンとか、BOLD･MARQUEEとか。それに、JavaScriptでウィンドウサイズを制御するとき、IEではフィールドサイズの指定になるが、NNだとウィンドウ全体のサイズとして認識される。あと、これはIE/NNではなく、Win/Macの問題だが、標準装備されるフォントを統一して(＆増やして)欲しい。いちいち両方を想定して、フォントを指定するのはかなり面倒くさいし、無駄な容量が増える。NNの今回のバージョンアップで、CSSがまともに使えるようになったとはいえ、素人にはちょっと敷居が高い。まあ、表示機能に差をつけることで、ユーザーに両方のブラウザ−を組み込ませようってことなのかもしれないね。(00/5/9)

▲とうとう来週10日、フォルダー5がデビューしますねえ。デビューにあたって、各種メディアでプロモーションをするようだが、テレビでも｢うたばん｣｢Mステ｣など、ひととおり歌番組に出るそうだ。たのしみ。CDも購入したい。今日も｢ヒッパレ｣に出てたけど、いやマジで、宮里明那ちゃんはかわいい。ホント、しつこいようだけど。(00/5/6)

▲天気がいい気持ちいい日が続いてますねえ。みんなはどんなゴールデンウィークを過ごしているのだろうか?そういえば、今日は子どもの日。ぼくはいつから｢子ども｣でなくなったんだろうか。それともまだ｢子ども｣なのだろうか。(00/5/5)

▲大ショオーック！!市井紗耶香、モー娘脱退！モーニング娘。はもう終わったな(おれ的に)。シンガーソングライターを目指すということなので、実質的にはソロ活動を始めるということになると思う。たしかに、安倍なつみがああなってしまった今、ピンでやっていくだけの支持基盤と実力を備えているのは、市井紗耶香だけだからね(後藤真希は実力不足、飯田圭織はやや弱い、中澤裕子は論外)。これからは、つんくなんかにプロデュースさせるんじゃなく、カジヒデキとか小西康陽、もしくは池田正典あたりに後ろ盾になってもらうのが絶対にいい。そうすれば確実に売れると思うんだけどなあ。(00/4/28)

▲安倍なつみってやばくねえか、いろんな意味で。ちょっと痛々しい。(00/4/27)

▲JRが、ペースメーカーの誤作動に配慮して、車内では携帯の電源を切るように呼びかけている。その真意はわからないが、結論から言えば、乗客に電源を切るよう呼びかけるより、電磁波漏れが少ない携帯を作るか、電磁波の影響を受けないペースメーカーを作ったほうが早いということ。車内喫煙の場合と違って、迷惑をこうむる人の割合が圧倒的に少なく、また誰がペースメーカーをつけてるのか外見からは分からない。病院だったら、電磁波に影響を受ける医療器具が、そこかしこにあることが明らかなので、｢病院内では携帯の電源を切ってください｣という呼びかけは有効なんだけど。そのような状況で、車内で電源を切ることを呼びかけても、おそらくそれを実行するのは1〜2割程度の人だけではないか。すべての人の良心に期待するという方法は、現実的ではない。もちろん、そういった誤作動の事実を広く知らせることは重要だとは思うけど、乗客すべてが電源を切るようになるということは考えにくい。ペースメーカーをつけてる人の立場に立ってみれば、たとえ、呼びかけによってほとんどの人が電源を切り、誤作動の｢可能性｣が減少したとしても、その可能性が｢0｣にならなければ、とうてい満員電車に乗る気にはなれないだろう。何せ自分の生死に関わる問題なのだから。すると、やはり携帯やペースメーカーの技術上の改善がなされない限り、この問題は解決しないということになる。まあ、JRの方もこうしたことを100も承知の上でのことなのだろうから、あの呼びかけは、事実周知と、技術上の改善までの暫定的な処置、ということなのだろう。(00/4/25)

▲今年1年は、資格イヤーにしようとおもう。色彩検定3級とマイクロ写真士2級は確実に取りたい。できれば、司書資格も取りたいけど、司書講習が夏休み中ずっとだから、これはちょっときついかなあ。で、まずは色彩検定の勉強を始めたんだけど、参考書の勉強って久しぶり。練習問題とかやったりして、受験生の頃を思い出した。こういう勉強方法って、ふだん自分がしている｢勉強｣とは違う、独特のシステムというかスタイルがあるんだなあと実感した。(00/4/18)

▲Folderの新作を聴いた(試聴機で)。聴いてみて1曲目からビックリ。三浦大地くんの、｢パラシューター｣や｢I want you back｣の頃のチャイルド･ボイスは何処へ。本格的なソウル･シンガーみたいな男っぽい声になっていた。でも全体を聴くと、子どもっぽい声の曲もあり、どうやらレコーディング中に、とうとう来るものが来てしまったらしい。このまま何事もなく、うまく変声期を乗り切っていただきたい。
しかぁぁし、それよりもなによりも、三浦くんとともにメイン･ボーカルをとってる宮里明那ちゃん！！！歌もうまいけど、すっげえええ可愛い。『夜もヒッパレ』にFolder女子5人のユニット、Folder5(笑)として出てたの見たら、まさにボーイッシュな感じで、はじめ男の子かと思った。自分的には、一気にポスト田中麗奈の座に踊り出た。かなりの衝撃度だ。Folder5は5月にCDデビューするので、Folder本体とともに今後の活躍が楽しみ。連休にHMV横浜に来るらしいので、行ってみようかな。(00/4/16)

▲↓で、サザンのコンサート＠茅ヶ崎に対して、開催しないほうがいいのではと進言したのに、実施が決まってしまった。もともとは桑田圭祐が｢やりたい｣とのたまわったかららしいが、なんだか添田茅ヶ崎市長も大乗り気で、商工会議所以下、意気揚揚としているようだ。せいぜい、通行人や車の邪魔にならないよう、気を配って欲しい。本多芸能の腕の見せどころだ。(00/4/14)

▲2000年第一モンシロチョウ、アンド、アゲハ(春型)発見。春ですねえ。桜もきれいだし。いい季節になりました。(00/4/11)

▲筋トレ再開した。姉貴にもらったGshockを手首に巻いて違和感がない程度に、体型を改善したい。夏は半袖だしね。去年は半年で5kg増えたから、今年はそれ以上を目指す。目標55kg(情けない)。(00/4/10)

▲2000年第一ツバメ発見。ちょっと早すぎねえか?(00/4/4)

▲毎年、阪神ファンのシーズンは5月くらいに終わる。去年はちょっとがんばって6月まで楽しめたが、今年はオープン戦ですでに今シーズンが終わった。打てない･抑えられないでどうやって試合に勝とうというのか。新庄が4番だしね。今日もハンセルが、初回から4点を取られて試合が決まっている。巨人は贅沢だ。岡島や河原が阪神に来れば、余裕でローテーション入りだ。(00/4/2)

▲つぶやきシローってどこいったんだろう。(00/3/18)