▲久しぶりの更新かと思いきや、なんと再びURL変更のお知らせです（泣）。実家のネット環境見直しにともない、ニフティとさようならすることになりました。長年お世話になりました。移転先はasahiネットです。→ http://www.ne.jp/asahi/mcoba/world/ 万が一のために、ミステリーツアーなしバージョンｗのミラーサイトもFC2に作りました。→ http://mcobaworld.web.fc2.com/ 無料で広告が出なくてFTPが使えて持続可能性が高いとなると、ここくらいかなあ、という理由で。3ヶ月更新しないと広告が出るみたいですけど(^ ^;) ところで「個室ビデオ」のページ、全然更新してません。。転居にともない日本映画専門チャンネルが見られなくなり、20年ほど続いた録画生活にも終止符が打たれました。。日本映画ランキングも2013年度分で止まっています。。いつか、やります。。。。各種データは残しておきますのでご容赦くださいませ。　【BGM：Flipper's Guitar／全ての言葉はさよなら(camera full of kisses)】(17/02/13)

▲URL変更のご挨拶だけじゃ味気ないなと思って、ちょっと追加。↓にスクロールして10年前に何書いてたか読み返したら、ニコンのフィルムカメラ撤退を嘆いたり、おざけんニューアルバム発売に歓喜したりしてました。『毎日の環境学』から10年ってびっくり。元相方もソロは出してないけど、攻殻機動隊とかMETA FIVEとかがんばってるんだからさ、早く新作出そうぜ。それにしても10年かぁ。時が経つのは本当にはやい。みなさんにとってこの10年はどんな時間でしたか？　【BGM：星野源／時よ 】(16/01/14)

▲大変ごぶさたしております。何と約2年半ぶりの更新。このページをご覧いただいてるということはすでにご承知だと思いますが、URL変更のお知らせです。ニフティがサービス変更するとのことで。アーカイブの観点から、たとえサイトを更新しなくても（笑）移転も閉鎖もしないというポリシーでやってきましたが、開設約16年でついにURL変更となり忸怩たる思いです。何ごとも続けるって難しいですね。ブックマークをしていただいている奇特な方は、適宜ご変更をお願いいたします。このページのアドレスは、http://mcoba.world.coocan.jp/hitokoto.htm です。ところで「個室ビデオ」のページですが、映画の録画は懲りもせず今も行っています。ただ、データベースの更新が面倒で。。ビデオ所蔵リストの更新は気が向いたらやります。。。（たまりすぎて半ば諦めモード）日本映画ランキングは2015年度分が出そろいましたら、2014年度分とあわせて更新いたします。。。。釈明が続きましたが、、今後も移転・閉鎖はしないというポリシーは変えずにやってまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。　(16/01/14)

▲1年と3カ月ぶりにこんにちは。ご無沙汰しております。この間、いろいろと環境の変化などがありまして、なかなかサイトを更新できませんでした。少し時間が取れましたので、2012年度の日本映画ランキングをようやく更新しました。毎年日プロの発表が遅いと愚痴っているのに。。それから、しばらく放置していたビデオ所蔵リストも更新しました。新規収蔵は148作品です。Excelをいじりながら、なんだか夏休みの宿題を片付ける心境でしたｗ　さて、12年度のランキングの傾向をみると、2010年と同じ程度にランクイン作品がばらつきましたね。一昨年とちがう点は、３ランキングに共通する作品が一つもなかったということ。かなり評価が分かれました。そのなかで『かぞくのくに』が映画芸術、キネマ旬報両方で1位を獲得し、ブルーリボン賞作品賞も受賞したことが目を引きます。もう1点目につくのは、日本映画監督協会新人賞が、2年連続でドキュメンタリーの監督に授与されたことでしょうか。先ほどの『かぞくのくに』もフィクションでありながら、ヤン・ヨンヒ監督の実体験をもとにした作品で、同監督はドキュメンタリー作品を撮り続けてきた方。こうした傾向は、リアリティのある作品を求める昨今の社会的な風潮を反映しているのかもしれません。劇映画(フィクション)も、園子温監督を筆頭に社会的問題を取り上げる作品が増え、フィクションとノンフィクションの境界が薄れてきているのかもしれません。自分自身も最近はドキュメンタリー作品に目が行くようになりました。日本映画専門チャンネルなどでも、もっとドキュメンタリー作品を放映してもいいのかなと。と、いうことで次回の更新はいつになるか分かりませんが、今後ともよろしくお願いいたします。　(13/08/22)

▲黄金週間に大分旅行に行ってまいりました。無事に地獄めぐりから生還しました。旅行のの目的は、連れ合いのおばあさまのお宅訪問。国東半島ど真ん中、見事な里山でした。いちばんビックリしたのは、おばあさんのお宅（築100年以上）にあった五右衛門風呂！さすがに今は薪では沸さないので、底板は使いませんでしたが。五右衛門風呂につかりながら、カエルの合唱を聴いてボンヤリするというのは、なかなか贅沢な時間でした。私の父方の実家は農村、母方は漁村なので、汲み取り式便所やご先祖手作りの民家などには親しみがあるのですが、人里離れた山村滞在は初めての経験でした。以前紹介した、林業再生のソーシャルビジネスを展開するトビムシさんの事業とも関係しますが、今回の旅行ではいろいろ考えさせられました。自分はずっと都市という存在に関心を持ってきたのですが、むしろこれからは農山村、漁村にも目を向けないといけないなあということ。高度経済成長期の都市化の中で、地方で何が起きていたのかをミクロな視点で分析する必要があるだろうと。まあ、社会調査や戦後史研究などではやり尽くされたテーマだろうけど。もはや古典とも言える加瀬先生の『集団就職の時代』とか、最近大門先生を中心に編纂された『高度成長の時代』シリーズなど。山村での生活を目の当たりにすると、近年しきりに喧伝される「限界集落」という言葉がひとり歩きしがちな状況に対する違和感を覚えます。この点について、トビムシの竹本代表と、『撤退の農村計画』の林氏の対談からは様々な示唆が得られます。お二人の考えは、正反対のようで実は同じ方向を向いているのか、あるいはその逆なのか。以前にも少し書きましたが、竹本氏とは実は同じ小学校出身で、子どもの頃何度かお会いした経験があります。ご出身地とトビムシの事業の関係をお話しされたインタビュー記事も興味深いです。自分自身は首都圏で生まれ育ち、山村暮らしにノスタルジックな憧れを持っているわけではないですが、生まれ育った場所で人生を全うしたいという思いは、人間が生きていく上での尊厳にかかわる問題だと思います。大分のおばあさんたちと話をしていて、そのことを強く実感しました。会話の中で印象に残っているのは、日常会話に「自然」の話題がとても多いということ。あそこで何が採れるとか、この植物は何という名前で、どういう効能があるとか。山村の方々、あるは農漁村の方々は、ふだんから自然と対話しながら生きているんだなあと。そういう生活が保障される持続的な仕組みを考える必要があると思います。先の『撤退の農村計画』という本の主旨は、住民の意思による、前向きな判断としての「撤退」という選択肢を排除しないということにあり、その主旨は副題の「過疎地域からはじまる戦略的再編」という文言に表れています。“「撤退」という選択肢を排除しない”という考えは理解できますが、しかし一方で、「限界集落なら撤退するしかないよね」という安易な言説に取り込まれる危険性も大きいように感じます。それは林氏をはじめとする執筆者の方々の本意ではないとはいえ、言説というのものは世に放たれた瞬間に独り歩きするのが常でしょう。先ごろ話題となった古市氏の著書が、「最近の若者は社会問題に無関心だ」とか「幸福なら若年層の社会保障は軽視してOK」という主張につながったことと構造は同じように思います。「限界集落」での生活維持や社会保障が非常に困難な課題を抱えていることは十分承知していますが、その地域に住む人たちが、それでもなおその地で人生を全うしたいと考えるのであれば、その可能性を最後まで追求する姿勢が重要ではないでしょうか。その仕組みは行政システムだけではありません。トビムシのようなソーシャルビジネスだったり、公営企業、第三セクター、NPO、あるいは既存の生協・農協・社協、地縁的な相互扶助など、様々な形態による様々なアイディアがあるはずです。繰り返しになりますが、「畳の上で死にたい」という言葉に象徴されるように、これは人としての尊厳の根源にかかわることだと思います。このことは、竹本氏の次の言葉にすべてが凝縮されているのではないでしょうか。
「地域再生というものは、いきつくところ、人が生まれて死んでいく場として地域が存在しつづける、そのことを支える、というところにあると思っています」。　　(12/05/10)

▲2011年度の日本映画ランキング、更新しました。昨年は三大ランキングの評価がこれまでにないくらい分かれましたが、今年はやや戻しましたね。でも、三社同時ベストテン入りは、「東京公園」（青山真治）の1作品どまり。あと気になったのが、日プロ第1位で映画芸術でも8位に入った「監督失格」（平野勝之）が、映芸のワーストの方でも5位に入っているという。まあ、映芸ではよくあることですがｗ　評価が分かれたと言えば、キネ旬3位かつブルーリボン賞作品賞の「冷たい熱帯魚」（園子温）が、映芸のワースト6位というのも気になりますね。園監督は、「恋の罪」も昨年上映され、メディアでも名前をよく見かけましたが、「恋の罪」も日プロ4位のみで、映芸ではワースト3位と、これまた評価が分かれました。園作品は初期の「自転車吐息」しか観たことがありませんが、好き嫌いがハッキリ出る作風かもしれませんね。それから、映芸ランキングの傾向は毎年いま一つつかみづらいことが多いですが、「モテキ」のランク入りは意外でした。テーマや音楽は自分的にはドハマリなので、いずれ観てみたいと思ってます。ドラマの方が評価高いみたいですけど。以上、まったく批評になってませんが寸評でした。DVD鑑賞のご参考として、本ランキング一覧をご利用いただければ幸いです。　　(12/04/20)

▲きょう、スカパラのフリーライブに行ってきました。スカパラのライブは2度目かな？SPEED KING（懐）を含めると3回か。SPEED KINGのときは、ナンバーガールも共演。大学時代の友人と行ったけど、今となっては貴重な体験。。それにしても、やっぱりスカパラはかっこいいなあ。さすがにモッシュはしなかった。したかったけど。もうアラフォーなので（苦笑）。若いころはアホみたいにいろんなライブに行ったけど、ここ10年ぐらいはほとんど行かなくなった。森川アキコさんのライブが３〜４回、2005年のフィッシュマンズ、2006年のSoulive、2010年のオザケン、去年のハンバートハンバート。おそらくこれだけ。そんなだけど、今月はさらにもう一本。またまた行きます、小沢健二。今回は室内楽っぽい編成みたいで、「ひふみよツアー」とは雰囲気がだいぶちがうんだろうな。これに合わせて、ひふみよのCDボックスを発売するようだけど、「うさぎ！」や公式サイトで書いてること（消費社会・資本主義批判）とだいぶ齟齬があるんじゃない？ということで、批判も多いみたい。しかも、おまけがいっぱいついて15,000円！さすがにこれはキツイ…まあしっかりマスタリングして音が良ければお買い上げという感じかな。ライブにはほとんど行かなくなったけど、音楽はちょこちょこ新ネタを仕入れてます。非常勤先への通勤時間が長いので(泣)、iPodは欠かせない。ジャズが多いけど、日本のグループだと、サカナクションとかSAKEROCK、tico moonあたりが最近のお気に入り。でも、去年のいちばんのヘビーローテーションは、いきものがかりでしたｗ　「風と未来」という曲はいいですね。去年はこの曲でずいぶん助けられた気がします。あとELT、持田香織。とくにもっちーの2ndはおすすめです（半野喜弘！全面バックアップ）。そんなこんなで、今年もよろしくお願いします（今さら）。　　(12/03/13)

▲一年ちょっとぶりにビデオ所蔵リストを更新しました。今回新規収蔵作品は143本、計2497本です。あと3本で2500本と区切りがいいのに、このタイミングで更新するのが自分らしいかとｗ　それにしてもエクセルって便利ですね。でも、だんだんとデータ入力やビデオ録画がメンドーになってきたのも事実です。まあ、でも邦画の録画やビデオ購入をはじめて20年近いからね。惰性でも「継続は力なり」と思って、ぼちぼち続けます。何の「力｣になるのか全く不明ですがｗ 　　(11/10/29)

▲復興支援のご案内、第2弾です。今後予想される仮設住宅の冷え込みを和らげるため、間伐材を利用した木製床パネルを贈るプロジェクトが、「西粟倉・森の学校」という会社で進められていて、現在「贈り主」を募集しています。このプロジェクトについては、NHKで紹介されたそうなので、くわしくは、こちらのビデオ、および同社のサイトにて。このプロジェクトは、林業再生による地域活性化、被災者支援に、被災地の障害者雇用を同時に実現するという、一石三鳥の事業です。この会社の母体になっている、「トビムシ」という会社の代表取締役の方が姉の同級生で、母親同士が仲良しという関係で、私も子どものころから存じ上げてます。このトビムシが展開してる、ワリバシのプロジェクトなどもとても興味深く、意義ある事業で、様々なメディアにも取り上げられているようです。サイト内の挨拶文を読むと、深く心を揺さぶられます。ちなみにトビムシの顧問の一人は、なんと「あの」いとうせいこう！Twitterでもつぶやいてます。被災地支援事業とともに是非ご注目を。 　　(11/10/17)

▲みなさま、こんにちは。すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、東日本大震災の遺児育英を行う、桃・柿育英会という団体があるそうです（Mujiのメルマガでさっき知りました）。実行委員長の安藤忠雄をはじめ、発起人は錚々たるメンバーで構成されています。ご関心のある方は、こちらののサイトをご覧ください。また、無印良品のサイトからは、同団体に10円単位で寄付が出来るようです。震災復興はもちろん重要ですが、今回の震災の遺児に対して何かできないかと考えていたので、信頼できそうな団体で、かつ長期的な支援を行うそうなので、微力ながら協力したいと思います。 　　(11/10/12)

▲レイ・ハラカミ氏逝去…享年40歳。10年前「red curb」をはじめて聴いた時の興奮は今でも忘れられません。演歌とクラシック以外は何でも聴く雑食系の音楽好きとしては、現代音楽含めて音楽のスタイルは出尽くしたよなあと思っていた矢先、このアルバムを聴いて、「こんな新しい音楽があるんだ」と驚愕した。と同時に、今後音楽を聴いて、これ以上「新しい！」と思える音楽に出会うことはないだろうとも思った。もちろん、ミニマルテクノ、エレクトロニカ、クロスオーバー・ジャズ等のジャンルに似たような音楽はあるけど、レイ・ハラカミが紡ぎだす独特の浮遊感と変幻自在な“うねり”具合（グルーヴともまたちょっとちがう）、そして電子音から湧き上がる“暖かみ”が、ハラカミ・サウンドとしか呼びようがないほど、新鮮かつ衝撃的でした。ミュージシャンに限らないけど、才能豊かな芸術家が早世するのは非常に残念です。謹んでご冥福をお祈りいたします。　　(11/07/28)

▲唐突ですが、わたくしは北海道は帯広市にあります六花亭というお菓子屋さんの大ファンであります。お菓子の味はもちろん、企業理念にも感銘を受け、年に数度は取り寄せをし、また大切な方への贈答品としても利用させてもらっています。この六花亭より、先日、毎月送られてくる商品カタログが届きました。そこに1枚の紙が封入されていました。そこに書かれていた一節を紹介したいと思います。

　　　　こんな時にダイレクトメールなんて…と
　　　　お考えの方もいらっしゃるだろう。
　　　　こんな時だからこそ
　　　　ホッとひと息つく癒しの時間を…という方もいるだろう。

　　　　果たして、私どもは日々の生活に必要な企業か。

　　　　こんな思いが交錯しながら、
　　　　お客さまにお届けします。

　　　　これまでもこれからも
　　　　身近なおやつ菓子屋でありたい。

そして、この1枚の紙には菓子袋のイラストが描かれていました。そこに添えられていたひとこと。「今ここから」。
ところで、今年はいつになく桜の写真を撮りたい気持ちになりました。人と何かの気持ちを共有することはできるかもしれない、と思い、ウェブアルバムにアップしました（スライドショー右下の×印をクリックすると全写真が一覧表示されます）。暇つぶしにでも、気分転換にでもなっていただければ幸いです。そして、一日でも早く心穏やかな日々が戻りますように。
【BGM：orange pekoe／LOVE LIFE 】　(11/04/14)

▲みなさま、あけましておめでとうございます。って、もうじき3月ですね。先日、5年越しの「とあること」からようやく解放され、気持ち的に少しゆとりができたので、久しぶりに神田のジャニスでCDを借りてきました。基本はクラブジャズやジャムバンド系なのだけど、帰り際にふと目にしたこのCD―小林太郎/Orkonpood。あーデビューしてたのかとソッコーで借りました。2年ぐらい前にストファイという深夜番組で観て、初見でヤラれました。この番組内の企画に高校生バンドのオーディションがあって、基本学園祭ノリなのだけど、当時、小林太郎とマサカリカツイダーズという人を食ったバンド名で登場した小林氏は圧倒的な存在感で、一人レベルがちがってました。しかも曲名は「安田さん」ｗ　でもこの曲がスゴイ。当時18才！なんでその歳でこんなチバユウスケばりの渋くセクシーな声が出るんだｗ　この完成度はもう笑うしかない。かつて、降谷建志や椎名林檎、藤原基央が二十歳前後で頭角をあらわした時と同じような衝撃を受けた。「安田さん」は、自分的に「陽はまたのぼりくりかえす」(1998)「ここでキスして。」(1999)「グロリアスレボリューション」(2000)に連なる系譜の作品。90年代末はフジロックが始まったりして、日本の音楽シーンが一番面白かった時期だと思うのだけど（当時の雰囲気は11年前！の(00/3/30)のひとこととか参照））、10年経ってひょっこりとまた新星が現れたって感じがします。でも、「マサカリカツイダーズ」の名前は残して欲しかったｗ　余談ですが、98年フジロックのWikiに、チバユウスケの「危ない奴は周りが助けてやろうぜ。絶対死ぬなよ!」というMCが紹介されてますが、ワタクシもそこで死にそうになった一人です…あれ、モッシュが凄かったのに加えて、午前中から30℃を超える炎天下だったのがキツかった。　(11/02/24)

▲功治…(´；ω；`)　みんなすげー楽しそう。だから余計に寂しくなる。。心にポッカリ穴が空いたような。あんなことがあったから、みんな笑顔で終わりたかったんだろうなあ。サポカン開かれて（最終戦最後まで居残ったけどサポカンには行けなかった…）、社長の意気込みは伝えられているけど、いまだに山瀬の契約非更新だけは納得できません。だからこそ、残されたメンバーはチームを去る8人のためにも、腹をくくって来季に臨んでほしい。素直に応援する気持ちになれるかどうか、まだ分からないけど。それにしても、ジローのこんな表情（右下）、はじめて見るｗ　　(10/12/11)

▲ブログパーツ外しました…まさかこんな理由で…マリノスの象徴であり、チーム愛がだれよりも強い二人の選手を失うことになって、言葉がありません。しかも、選手に対する敬意が一切感じられないような告知の仕方で。正直今後もファンを続けられるか自信がありません。。どうして、毎年毎年、選手やサポーターの気持ちを踏みにじるようなことばかりを続けるのだろうか？あーあ。。天皇杯でもナビスコでもいいから、山瀬がマリノスで優勝カップを掲げる姿を見たかった…　(10/11/28)

▲これはアガるわぁ。。とくに、オープニング。ゴールの瞬間、地鳴りの如く響き渡るセルティックサポーターの大歓声と絶叫するアナウンサーの声。何度も見た光景ながら鳥肌が立つ。てか、何度も見てたら涙が出てきた…マリノスファンを自称しながら、中村俊輔にはさほど思い入れがない、というか去年の移籍騒動以降いいイメージがなかったのだけど、こうやってまとめてみると「ファンタジスタ」として多くの人を魅了してきたんだなあと実感する。そう考えると、返す返すも南アW杯は残念だった。でも、夏場以降徐々に復調しているので、マリノスで、もうひと花もふた花も咲かせて欲しい。そう思わせてくれるビデオでした。それにしても、よくここまで集めたなあ…作者は本当に俊輔が好きなんだね。ビデオに今年のプレーが多く入っているのは、今後の俊輔に対する作者の期待が込められているのだろう。"Shunsuke Nakamura, still alive." 是非その期待にこたえるプレーを見せ続けて欲しいです。　(10/10/11)

▲約１年ぶりにビデオリストを更新してみました。ただ更新してもアレなので、今回から新規収録分に★印をつけました。150本くらいかな？平均すると月15本くらいか。以前に比べるとだいぶペースが落ちました。ほとんどが日本映画専門チャンネルの録画だけど、中古ビデオ・DVDも含まれてます。目玉としては、「がんばっていきまっしょい」の磯村一路が、北川徹名義で撮った現映社制作のエロビデオ。これまでも3本収録してましたが、今回新たに2本を追加。ご本人にとっては黒歴史と思われますが、アーカイブズの観点より、心を鬼にして公開します（笑）。それから、ユニットファイブ〜アルタミラピクチャーズ関連として、周防正行の「風かおる IN 兄貴の嫁さん 変態家族」。これは、かの有名な「変態家族 兄貴の嫁さん」のビデオ版？です。ざっと観た感じでは、オープニングに「風かおる IN 〜」のタイトルが表示される以外は、中身は一緒です（たぶん）。ジャケットはもちろん違いますが。ほかには、廣木（広木）隆一の「エイズ 〜間違いだらけのSEX知識〜」も、日本映画情報システムはもちろん、allcinemaや日本映画データベースにもデータがない、かなりレアな一品。この作品は、にっかつ制作による、コメディタッチのエイズ啓発ビデオです。若干不謹慎な気もしますがｗ　ところで、よく知られていることだけど、現在の中堅監督の多くは、下積み時代にこうしたポルノ作品を作って苦労してるんだよね。そう考えると、早くからメジャー作品をバシバシ撮ってるPFF出身の若手監督（古厩智之,中村義洋,深川栄洋,熊切和嘉,李相日,荻上直子などなど）は、非常に恵まれた環境に身を置いてると思う。まあ、ポルノ・Vシネという商業ベースの下積みシステムがあった時代と、フリーの助監督などをしながら自主制作で下積みする時代のちがいなのかもしれないが。そういう意味では、青山真治あたりの世代が時代の転換期だったのかもしれない。　(10/09/21)

▲こ、これはひどい…今の時代こんなことがまかり通るのか！？実は、この問題に少しだけかかわってまして。詳しくはこちらのサイトや、各種報道、Youtubeをご覧ください。文化財、とくに近代建築に対する関心って一般的に低いと思うのだけど、中央区の一連の対応は、そういうレベルを遥かに超越している。専門家の意見に耳を貸さない「文化財保護」なんて成立しないし、地域住民のコンセンサスのない地方自治なんて、もはや「自治」の名に値しない。ここまでくると、単なる学校改築問題ではなく、中央区政の体質の問題。区政はもはや「死んでいる」と言っても過言ではない。新聞・テレビ等でいろいろ取り上げてもらっているけど、もっと行政内部の深層（というか闇）に迫るような取材はできないものだろうか。　　(10/09/16)

▲なんか今図書館が熱い！最近国会図書館が書籍・雑誌の電子化を進めたり（デジタルライブラリーにはメチャクチャお世話になってますm(_ _)m）、NDLサーチ（全国公共図書館等の横断検索）を開発したりと、先陣を突っ走っているけど、それに対して、地方図書館検索サービスの貧弱なこと！そんな感想を持った岡崎市立中央図書館事件。そもそもは、三菱電機インフォメーションシステムズ（MDIS）単体の問題なのかもしれないけれど。ちなみに、現住地と実家所在地の図書館両方ともMDIS製でしたｗ　てか笑いごとじゃないし、robots.txtの件とか笑えないよな…システム関係についてはまったくの無知だけど、検索エンジンのクロールでアクセス障害の可能性があるとか（だからrobots.txtでクロールをはじく必要がある）、検索して8分待たされてエラーとか。泣けてくる。。とくに問題視されてる中野区…はい。地元です（泣）。先のまとめサイトに出てくる中野区議の森さん？どこかで見たような…と思ったら、先日の区議補選で投票した人だったｗ　忘れてた！初当選ホヤホヤの若い議員さんだけど、NTTデータ出身とのことだし頑張って欲しいですね。図書館サービスの質って、本質的には人権とか民主主義とかの根幹に結び付くわけで。その辺の認識がなく、顧客の自治体職員に知識がないことにつけこんで、テキトーなシステムを納入する企業に対しては、強い疑念を持たざるを得ない。問題の原因がシステムにあるのにサーバを増設させるなんて、まとめサイトの「血税の搾取」という表現もあながち誇張ではない。会社に酷使されてるSEの友人を何人も知っているし、また自治体にお金がない事情もあるとは思うけど、どちらに対しても専門家としての矜持を持って職務に当たってもらいたいものです。　　(10/09/03)

▲！！？？　ぐはっｗ　安政４年うまれ、安政の大獄の１年前て！いや、むしろ生きていて欲しい。そして、会ってじっくり話を聞いてみたい（笑）　(10/08/25)

▲前回に引き続き総括の23人。

　　　　　　　　ビジャ
　フォルラン　　　　　　ミュラー
　　　　 シャビ　　　　エジル
　　　　シュバインシュタイガー
ラーム　　フアン　　　ピケ　　 マイコン
　　　　　　 カシージャス

SUB　FW：ルイス・ファビアーノ、ハビエル・エルナンデス、ロッベン、テベス　MF：ジオバニ、アレバロ、シャビ・アロンソ、ブスケツ　DF：プジョル、中澤、カプデビラ　GK：キングサン

＜寸評＞今大会は、得点の少ない守備的な大会だったと言われているけど、個々の選手レベルでは、前回と比較して攻撃的な選手が目立った気がする。それは、今回は各国とも組織的で強固な守備を整備した一方で、それを打開するためには、攻撃陣の顕著な個人能力が求められたからではないか。しかし、同時に、個人能力だけではサッカーは成立せず、チームの組織力や一体感が重要であることも痛感させられた。そんな印象。上記23人から、今大会の「目玉」であるメッシを外したのはその象徴で、局面では驚くべき個人能力を見せつつも、チームが組織として機能せず、またメッシ自身にも独善的なプレーが目に付いた。
　その他、上記23人のうち異論が出そうな点にコメントすると、左SBは世界的な人材難で、さんざん頭を悩ませた結果、今大会では右SBだったラームを本職の左SBで起用。中澤の選出にはいろいろな意味を込めているが、オランダ、カメルーンらの強力攻撃陣を押さえた実力は正当に評価されてしかるべき。物議をかもしたスアレスは、グループリーグの段階でマイ・ベスト１１に内定していたが、例の「ハンド事件」と試合後の言動ｗを考えると、フェアプレー精神の観点から選外とせざるを得なかった。同様に、試合後の言動が「バッドルーザー」であったスナイデルもあえて23人から外した。イニエスタは決勝・準決勝では本来の力を発揮しつつも、初戦からのトータルな評価ではスペイン不調の主因とも言えるので選外に。セルヒオラモスも同じ理由。
　大会MVPを選ぶなら、躊躇なくシャビ。イニエスタ、セスクが怪我で出遅れる（さらにはEURO優勝の立役者セナが怪我の影響で代表から外れる）という状況で、スペインの要である中盤に君臨して、「美しい」パスサッカーをコントロールした功績は多大でしょう。足元の技術はもちろん、体の使い方、ポジショニング、多彩なパスのアイディア、視野の広さ等MFとして完ぺきな存在。ファンハール政権下のバルセロナに魅せられてから、スペイン代表を応援してきた身としては、今回のスペイン優勝とシャビの活躍はとても嬉しい出来事だった。そして、ファンハール時代に、バルセロナのライバル、レアル・マドリードを指揮したデルボスケが、バルサの選手を中心としてスペインを優勝に導いたというのも感慨深い。選手起用をズバリと的中させたデルボスケの手腕は高く評価される。たとえば、それまで我慢して起用してきたトーレスを準決勝で先発から外し本来のパスサッカーを取り戻したこと、ポルトガル戦のこう着状態をリョレンテ投入で流れを一気にたぐりよせたことなど。選手構成も含めて、まさにバルサ・レアルのスペイン連合軍がもぎ取った優勝と言える。
　ご存じの人も多いだろうが、バルサとレアルとのライバル関係はスペイン内戦も深い影響を及ぼしている。しかし、今回の優勝を祝うバルセロナの町では、カタルーニャ旗よりスペイン国旗の方が多く振られていたらしい。これまで、スペインが多くのタレントを要して「無敵艦隊」と呼ばれながらも勝負弱かったのは、この国内対立によりチームが一体感を持てなかったからとも言われる。今回の大会で（あるいは過去の大会も同様に）明らかになったのは、個人能力の積算＝チーム力ではないということ。アルゼンチンしかりイングランドしかり。この、「チームの一体感や組織力こそがチーム力である」ことを証明したチームが、これまで一体感の欠如が足かせとなってきたスペイン代表であったのは象徴的に思われる。明らかに個人能力で劣る日本が決勝Tに進出できたのも、チームに一体感が醸成されたからということは、多くのメディアが報じているとおり。W杯優勝国のサッカーが、その後4年間の潮流を作ると言われているが、サッカーはチームスポーツである、美しいサッカーこそが人々を魅了する、というサッカーの二つの原点を見事に体現したスペイン代表の優勝は、世界のサッカー界にとってポジティブな影響を及ぼすだろう。（なんかオシムっぽいなｗ）
　ところで、「総括の23人」では、オランダからの選出をロッベン一人にとどめた。その理由は、やはり個人能力への依存、およびクライフに「醜い」と酷評されたサッカースタイルの影響が大きい。オランダはかつてスペインと同様、サッカーは美しいが勝負弱いと評されていた。そして今回ファンマルバイク監督は、美しさを捨て勝つことを優先した現実主義に転換し、一方のスペインは、クライフとファンハールという二人の“オランダ人”によって築かれたバルセロナの「美しい」サッカーを継承し、それを貫いた。前ドイツ大会後、別の道を歩んだ両雄が決勝で対戦し、結果、スペインが勝利を収めた。この事実が示唆する意味は非常に重い。サッカーの美しさとチームワークを実現しつつ勝利を積み重ねたスペインや、若手主体のスピーディなチームプレーで世界を魅了したドイツが、今後のサッカー界の指標となることを期待したい。そうした大会の総評がよく表れた、なかなかの「23人」かなと。ということで、自画自賛で今大会を締め括りたいと思いますｗ　さあ、明日からいよいよJ再開だ！　(10/07/13)

▲もうじき、オザケンライブの初日＠相模大野がはじまりますね。どきどき。まあ、この前のスチャダラ20周年ライブでは、ゲストで「ブギーバック」うたったらしいけど。新曲をやるとのことだが、「LIFE」っぽい曲なのか、「環境」っぽい曲なのか。新曲タイトルが「いちごが染まる」なら、童話っぽいフォークロアな感じなのか。ライブのセットリストも含めて興味が尽きないですが、今日を最後に6月のNHKホールまで、オザケン情報をシャットアウトしたいと思います（笑）　(10/05/18)

▲きまぐれで、ブログパーツつけてみました。ここブログじゃないけど。順位が落ちてきたら萎えるので外すと思うけど。今日の日本代表の発表を受けて、大事なのは代表じゃなくてクラブチームなんじゃいっ！と主張したい、というわけでは必ずしもないです。そういう気持ちはつねづね持っとりますが。でもやっぱり山瀬落選は残念だったなー。。世界の舞台であの重戦車ドリブルと弾丸シュートをみたかったです。それからサイト更新のついでに、2009年の日本映画ランキングも更新しました。寸評。今年はなんと、1993年以来16年ぶりに、三大ランキング同時ランクイン作品（黄色のセル）がありませんでした。無色セルも目立つし、かなり票が割れました。日本映画も多極化が進んで、曲がり角という感じでしょうか。芸大出の活きがいい若手も出てるみたいですが、こうした動きが新たな潮流となるのか、はたまたさらなる多極化が進んで、シーンが分散/分断化するのか。それから、不覚にも先日その存在を知りましたが、文化庁が「日本映画情報システム」なるデータベースを作っていたみたいですね。やはり、これは寺脇研の差し金か！？「劇場公開された日本映画作品（映倫審査作品）」を収録ということなので、ビデオ作品も含まれるのかな？と思って何件か検索かけたけど、Vシネマは入ってないっぽいですね。あと、人名で検索すると、その人が関係した作品名が一覧で表示されるけど、どんな立場でかかわったのか、監督としてなのか、脚本なのか等が、その作品名一覧に表示されないのでとても不便。あと、その一覧表示が制作年でソートされておらず、ランダムなのも使いにくい。たとえば、廣木隆一なんかは、最近の一般映画と昔のポルノ作品が入り乱れてリスティングされるから、パッと見「なんじゃ、この監督？？」ってなことになる。不満ついでに、もう一点。検索結果の表示がとにかく遅すぎる！おそらくサーバの処理能力の問題だと思うけど、この反応速度だとストレス感じる人が多いのでは？ということで、トータルではallcinemaの方が断然優れてる。テレビ作品も入ってるし。「日本映画情報システム」のデータとしての売りは、英語名、映倫番号、フィルムセンターの所蔵情報くらいか。ニッチすぎる。国の事業ということで、情報の信頼性は高いだろうけど、allcinema等他のサイトの補完として利用するというのが、現状での利用価値か。民間サイトの方が優れてるなんて、正直事業仕分けの対象になるレベルかとｗ　いや、公的機関がやることの意義は大きいと思うんですけどね。なので、今後の改善を期待してます。(10/05/10)

▲ごぶさたしてます。ようやく、昨年の年頭の誓いを今頃になって達成して（苦笑）、まあようやく落ち着いたところで。この間、わがマリノスに中村俊輔が帰ってきたり、山瀬・栗原が代表に復帰したり、オザケンライブのチケットが取れたり、オザケンがVOGUE誌で着ぐるみの醜態をさらしたり、ベランダからみえる山手通り沿いの工事が佳境を迎えたり（最近の趣味は工事観察ｗ）、地味な個人的ニュースが続いていながら、まったく更新しないこのマイペースぶり。人によっては、ブログやTwitterで毎日何回もつぶやいているというのに。ところで、今日は小沢健二さんと田中裕介くんの誕生日。ふたりは同じ日に生まれたんですね。おめでとうございます。オザケンさんはこの日に合わせてHPを更新して、ライブのさわりを写真で公開してます。オザケンの出る出る詐欺（年2枚アルバム出すと豪語して出たのが「球体」でずっこけたとか、「刹那」が何度も発売延期になったとか）には免疫がありつつも、こうしてツアー準備の写真が出ると、本当に復活するんだなあという実感がわきます。どうやら物販で、Tシャツと「うさぎ！」本を売るっぽいね（このページの12〜13頁め）。雑誌連載時には、本文に参考文献一覧が載っていたけど、「うさぎ！」本では索引がつくみたい。童話なのにｗ　スタイルとしては新しいけど、やっぱそれはちがうんじゃね？と。まあ、それでもきっとTシャツも本も買っちゃうと思いますが。多感な時期にフリッパーズ〜オザケンにやられちゃった人間としては、もう死ぬまで付き合うしかないのかなと観念してます。6月9日にNHKホールに参戦するので、まったりと楽しんできまーす　(10/04/14)

▲うおおおお…　小沢健二、音楽活動しかもライブ活動を再開するって！！　…ふたこと連続で取り乱した出だしでスイマセン。。東芝EMIとも契約が切れたようだったし、まさか再び音楽をやるとはおもっていませんでした。しかもツアーメンバーが中西康晴、木暮晋也、真城めぐみ、スカパラホーンズなど往年の黄金メンバー！いったいなにがあったんだ？過去に何度か書きましたが、アンチグローバリズム活動家としての小沢健二には疑問が多々あり、とくに関心もありませんでしたが、過去の名曲を生音でやるからには、往年のファンとしては是非とも聴いてみたい。それにしても、ここにきてなんでライブを再開する気になったのだろう？オフィシャルサイトのインタビュー（形式の自問自答）を読む限りではよくわからないけど、なんかタイガーウッズのことが執拗に書いてあるｗ　消費文化・資本主義システムの中で自己イメージとたわむれていた「王子様オザケン」と、消費文化・資本主義批判を繰り返してきた「活動家小沢健二」をうまく昇華できる境地に立ったのかな？公開されている写真（←画像デカイです）をみると、顔つきや髪形は「buddy」とか「ある光」を出してた97年ころに戻った感じだけど（『Eclectic』時代の短髪には唖然とした―過去との決別を図ろうとしているように感じた）、うしろには「うさぎ」の絵があり、服装も南米のフォークロア。この写真に見出せる、「管理された自己イメージ」を読み解く限りは、やはり、過去の「オザケン」と現在の「小沢健二」の間に、うまく橋渡しができるようになったのかな？と。インタビュー（形式の自問自答）には続きがあるようなので楽しみにしつつ、まあ理屈はさておき、また「あの音」が聴けるのが、やっぱり純粋にうれしいかも。「いまのオザケン」と、キャリアを積み重ねたツアーメンバーが奏でる音を、「大人になった」自分が聴いたときに、どのような感情が生まれるのか？いまから楽しみです。　…まあチケット取れたらの話だけど。久しぶりに朝からチケットぴあに電話かけまくるかｗ　なんか音楽狂いだった昔を思い出すっ！
（余談：『Eclectic』について書いたひとことを読み返してたら、『LIFE』から8年経ったことに驚いてた。そして、あのひとことを書いてからさらに8年が経っていることにまた驚いた！昔の文章を読み返すのはかなり気恥ずかしいけど、いろんな意味で「大人になった」と実感。もちろんいい意味でね。）　(10/01/19)

▲うわあああ…　木村和司監督、正式発表来ちゃいました。。二代続けて監督初体験ですか…まぢ、カンベンしてください orz...　若手育成しつつ優勝争いを目指すという高いハードル設定してて、どうしてこういう人選になるかなあ？？？監督はおろかプロのコーチ経験もない上に、現場から15年離れてサッカー観古そうだし、テレビ解説聞いててもブログを読んでも論理的な戦術論は皆無だし。。もう泣きそうです。いやすでに泣いてます ( p_q)ｴ-ﾝ　見離しはしないけど、心底あきれ返ってます。こりゃもう「名門病」ですな。ヴェルディと同じ轍を踏みませんように…　(09/11/06)

▲久しぶりにビデオリストを更新しました。紆余曲折がありつつも、スカパー！e2に加入しまして、1年ぶりに録画生活が復活。またぼちぼちコレクター活動を続けていこうかなと。相変わらず録画したビデオはほとんど観てないけど（苦笑）。最近だと、内田けんじの「アフタースクール」くらいかな？これはメチャクチャおもしろいです。おすすめ。やっぱ大泉洋はいいなｗ　それと！市川監督のDVD-BOXが先日届きました！！もったいなくてまだ開けてません。。もうじき「あること」から解放されそうなので、その時に安らかな気持ちで鑑賞しようと思います。　(09/11/01)

▲今日は市川準監督の一周忌です。早いものですね。オフィシャルサイトがオープンしたり、各地で追悼上映が行われたりしてますが、遂に！DVD-BOXが来月発売になります！！Yahoo!ニュースのトップにも出てたので、ご存知の方もいるかと思いますが、BOXの特典ディスクにはなんと市川監督のCM作品が60本近く収録されます！（びっくり）　さすがにCMまでDVD化されるとは思ってなかったので非常にウレシイです。権利関係とかホント大変だったろうな…これは貴重です。さらに、斉藤由貴デビュー25周年企画として、市川監督が撮ったプロモーションビデオ3本もDVD化されます。こちらは全てVHSで持ってるのでさすがに手が出ないかな。。市川監督の未DVD化作品はまだまだあるので、もしかしたらBOX第2弾があるのかな？と期待してますが、まずは欲を張らずに来月の発売を楽しみに待ちましょう。2000個限定販売なのでご予約はお早めに。あらためまして市川監督のご冥福をお祈りいたします。(09/09/19)　

▲以前、ozu100のサイトが閉鎖されたことを嘆き悲しみましたが(08/08/13)、とある「親しい友人」（笑）の方から、インターネット･アーカイブにほぼ完全な状態で残っていることを教えていただきました！ご覧になる方はこちらから直リンでどうぞ（※音が出ます）。やっぱデータや情報はきちんと残すことが大事ですね。このページに張ったリンクも、1年経つとほとんどリンク切れになっちゃうからなあ。。アーカイブ万歳！！（←いちおう歴史研究者のハシクレなので）　このサイトも出来うる限り移転せず、細く長く続けていきたいなあと思います。　(09/07/02)

▲来月引越しをすることになりまして。で、電話やらネットやら次の住処でのインフラをどうするか考えているのだけど、その悩みの一つが新聞をどうするかという点。いまは日経新聞を取っているのだけど、それを替えるか否かで迷ってます。すでに何度か書いたように、日経の社論とぼく個人の思想信条とは相容れない部分もあって、記事を読みながらイライラすることもしばしば。一方で、他の新聞は活字の大型化に伴って、記事の内容が薄まりつつあり、その程度の情報ならネットでいいやという感じもしないではない。その点日経は、日経でしか読めない記事も多く、定期購読する価値を十分に有しているなと思ったりもする。それに、違和感を感じるイデオロギーに対して、それを批判するためには相手をよく知ることもまた重要かなと。経済の論理に対して、それとはちがう、教育や福祉の論理をただ対峙させるだけでは有効な批判になりにくく、議論もすれちがってしまいがち。建設的な議論をするためには、やはり経済の論理を踏まえたうえで、それ自身の問題点をも指摘する必要があるだろうなと思う。そういう意味では、従来の経済学、とくに近年主流を占めてきた新自由主義（新古典派）経済学に対する、批判ないしオルタナティブを提示している、行動経済学やゲーム理論、社会的企業論などの議論は大いに参考になるなあと思うし、それらの理論的な話を手軽に読めるメディアとして日経は価値があるとも思う。で、そんなことをぼんやり考えているうちに、従来の経済学に対する違和感のありようを、不十分ながらも、自分なりに考えてみたくなった。

　従来の経済学、とくに新古典派経済学的思想（経済学をちゃんと勉強したわけではないので「的思想」と書きます。昔フリードマンやハイエクは読んだけど…）に対するぼくの違和感は大きく分けて２つあって、そのうちの一つは、経済学が理論や分析の前提としている合理的人間モデル。これは、アダム･スミスの時代からの基本的な考え方だと思うけど、経済活動における人間の行動は利潤を最大化するために合理化されるというもの。裏を返しつつ平たく言うと、ようは「人間儲からんことはやらないよね」という考え方で、たしかにものすごく大局的に言えば大筋そうだと思われる。だけど、よくよく人間行動を観察してみると、その「合理性」の基準は人によって意外とマチマチで、はたから見たら、「それって全然合理的じゃないじゃん！」という行動を人間はしばしば行なう、というのが行動経済学の主張のキモだと思う（いいのか、こんなに単純化して？ｗ）　で、行動経済学は、その非合理的行動が「意図せず」に行なわれると考えていると思うけど、教育や福祉、あるいは経済分野でも社会的企業などにおける人間は、自身の行動が「非合理的」≒カネにはならない、と分かっていながら、あえてそのように行動する、してしまうような行動様式をもっている。あるいは、「合理性」の基準が「経済的合理性」とは異なる諸価値に基づいていると言えるだろうか。その諸価値というのは、たとえば人間の権利や尊厳だったり、生活･生命の安全であったり。ユヌスのマイクロクレジットやセンのケイパビリティ･アプローチなんかはそうした議論の典型で、同様の価値観を教育や福祉の人間は共有していると思う（もちろん例外も多いだろうけど）。つまり、「経済的合理性」よりも、目の前にいる子供や高齢者らの生活や人生の充実を第一の原理として行動する、してしまうということ。この辺のことは、前々回のエントリーとあわせて読むと、言わんとすることのニュアンスがもう少し具体的にご理解いただけるかと思います。
　もう一つの違和感というのは、一つ目の違和感と関係するのだけど、経済学の研究方法というか分析視角にある。経済学の分析は、とてもおおまかに言うと、インプットに対するアウトプットの関係性･効率性を主たる分析対象としていて、経済活動の内部過程を「ブラックボックス」として扱うということ（経営学ではカンバン方式やQCサークル研究など工場生産の内部過程研究は以前からあるし、最近は企業統治の研究なんかも徐々に増えてると思うけど）。こうした研究手法の偏りは、一般の民間企業が研究者からのフィールド調査や資料提供などを受け入れないという事情もあるとは思う。けれど、その方法論の影響を多分に受けて、企業や組織の内部活動を軽視し、アウトプットが「効率的」であればすべてよしと考える向きがあるのでは？とくに新古典派経済学の学徒は。その「効率性」、あるいは企業活動の「合理性」は、アウトプットたる企業業績やバランスシート、財務体質など、外部に提供される会計･統計データによって計られ、そうしたアウトプットデータがいかなる内部過程によってもたらされたかについては等閑視される。また、企業側も、「表面上」（外ヅラ）のIR情報を第一と考えて、その内部過程自体の合理性、あるいはそこに働く従業員の労働環境や生活の質等については二の次三の次にされてしまう。つまり、経済活動の「合理性」は、基本的にブラックボックスたる内部過程よりアウトプットが優先され、前者が後者の犠牲になることがしばしばあるということ。もちろん、アウトプットと内部過程どちらを優先するかは、各企業の企業理念に応じてそれぞれが判断すればよいことだけど、教育や福祉といった本来的に社会的事業としての性格を備える分野においては、こうしたアウトプットが最優先される「経済の論理」をそのまま適用するべきでないと思う。前々回のエントリーでの、鈴木氏が述べる「効率性」の「中身」に対する疑問も、この違和感をもとにしている。鈴木氏が、保育や介護の市場化によって達成されると考えている「効率性」は、事業費に占める人件費の低下（財務体質）や定員数の増大（企業業績）、つまりアウトプットが主たる基準であって、内部過程の質は二の次と考えている。その考えは、効率性を高めるためにさらに人件費を下げろ（人員削減ないし低廉無資格者への転換）、資格基準や施設基準を緩和しろといった主張に端的に表現されている。しかし、教育や福祉の分野は、先に書いたように、「目の前にいる子供や高齢者らの生活や人生の充実」＝内部過程が、最優先されるべきであって、アウトプットたる定員数や人件費を第一に考えて、内部過程がそれに従属することは許されない。つまり、保育や介護の質を落としてでもアウトプットの「効率化」を目指すのは望ましくない。もちろん、内部過程の「理想」を追求してジャブジャブお金を使えばよいとは思わないけど、アウトプットが思わしくないから内部過程の質を下げるのではなく、内部過程の最低限の質を保証した結果、アウトプットが望ましくない（予算が足りない、待機者が減らない）場合は、その不足分の負担をどのように社会的に共有するか、どのようにインプットを増やすかを問題にする。現状のインプット･アウトプットを固定的に考えて、そこから内部過程の質を逆算するのではなく、あくまで内部過程の最低限の質を前提としつつ、その結果の不足分への対処方法を考えるという順序であるべきではないかと思う。
　その際、必ず問題になるのは、「最低限」をどこに定めるのかという問題と、財源の問題。これらの問題は、もう専門家にお任せするしかないけど、それではあまりに無責任なので、シロウトなりに多少思うところを述べてみます。まず、「最低限」の問題については、その「質」をどのように定めるかのプロセスが重要。経済学の論理を単純に教育や福祉にあてはめるだけの研究者や、半ば成り行きで当該分野の委員になってしまった政治家や「文化人」らは、自身の個人的個別的な経験と数時間程度の現場視察を根拠として、「最低限の質ってこのくらいでよくね？」という印象論だけで語っているように思える。もちろん、そうした素朴な感想も時には必要だけど、素朴な感想と財政論だけで重要施策が決定されてしまうことが、とくに教育や福祉分野では多い気がする。「最低限の質」のラインをどこに定めるかという高度に専門的な議論は、当該分野の専門家や現場の人間との対話を十二分に重ねる必要がある。つぎに、財源の問題。まあ、財源というより費用負担の構造をどう考えるかということだけど、これは前回も書いたように、教育や福祉といった社会的事業、とくにセーフティネットとしての機能を（も）持つ義務教育や高齢者･障害者事業は、市場主義者が好む受益者負担のシステムより公共的な支えあいのシステムをベースにすべき。教育や福祉は、そもそもが労働集約的で高コスト構造にならざるを得ないし、イノベーション（技術革新）による効率化や付加価値の増大が望みにくいので、支えあいのシステムでないと事業の維持はむずかしい。「最低限の質」と需要量から算出された事業の総費用を公共的にまかなう。そのまかない方は、保険であったり税金であったり、あるいは寄付や基金であったりする。受益者負担原則は、「現在の受益者」によって事業費をまかなうが、保険は「現在の受益者」と「将来的もしくは潜在的な受益者」によって支えあい、税金はそこに「間接的な受益者」や「過去の受益者」、「非受益者」を加えた、社会全体で支えあう構造。当然支えあう人数が増えれば増えるほど、スケールメリットにより事業の継続性や柔軟性が高まる。これらのまかない方の最適配分という観点から財源問題を論じた上で、社会的な合意形成を図るのが望ましいと思うし、合意を形成するにはシステムそのものに対する信頼感の醸成が不可欠なのは言うまでもない。たまゆらの事故のように、内部過程が劣悪なシステムには信頼感は生まれないし、信頼を失ったシステムでは社会的合意が形成されず、システム崩壊の時を待つしかなくなってしまう。逆に信頼感が高まれば、支えあう人数を増やして事業の安定化を図ることが可能だと思われる。

うーん、こういう文章を書けば書くほど勉強が足りないなと痛感します。。勉強がんばらなきゃね。まあ、こういう多少なりとも経済学的な装いの文章が書けるのは、日経のおかげでもあるのだけど…　購読の継続、決定かな？ｗ　(09/06/19)

▲ごぶさたしてます。2008年度の日本映画ランキングを更新しました。例年の遅い発表を反省したのか、今年の日プロ大賞は昨日更新されたようです。2007年度のランキングは、もうすぐ2009年を迎えようかという時期に発表されたからねｗ　さすがに遅すぎると思います！ランキングを見ると、映芸とキネ旬の１位があまりに対照的で「いかにも」な感じ。映芸はオスカー作品をワースト１に選び、BBSが炎上したらしいですね。これもまた「いかにも」なエピソードで、マスに対する反骨精神あふれる映芸にとってはむしろ勲章といってもいいのでは？（とはいってもランキングは評論家による投票制で、映芸編集部は集計しただけなのだけど）　ところで、当方は相変わらずほとんど映画を観ない生活を送っておりますが(苦笑)、ユーロスペースで行なわれた市川準監督の追悼上映と「buy a suit スーツを買う」は観に行きました。遺作となった「buy a suit スーツを買う」は、ひとりひとりの小さな人生を丁寧に描いてきた市川監督の真骨頂といった小品で、ラストシーンはあまりに唐突だったけれども、映像の世界に殉じた市川監督の人生を象徴するような作品だと思います。大阪でも月末より追悼上映が行なわれるようなので、関西方面にお住まいの方は足を運んでみてはいかがでしょうか？　(09/05/16)

▲単純なる既得権益の保護は修正すべきであるが、安易な規制緩和は「規制」と表象される社会システムが破壊されたときのリスクを考えて十二分に慎重でなければならない。とくに、QOL（Quality Of Life）や人間の文化、尊厳、あるいは生命そのものに関与する分野＝医療･福祉･教育･保育などについてはなおさら。そんなことを考えた最近二つの事例。（いつもはあえて改行してないがさすがに長いので。。）
　ひとつめは再び中郵問題。結局日和見ハトポッポの妥協により、登録文化財として再開発が認められてしまった。この妥協策はやむを得ないという意見もあると思うが、この産経の骨太の記事に書かれている文化庁幹部の意見の通り、文化財を幅広く保護するために作られた登録文化財の制度が、逆に重文級の文化財を破壊する口実に利用される前例になってしまったことが非常に大きな問題。おとといのDOCOMOMOのセミナーで、鈴木博之先生も兼松先生もこの点をとても危惧していた。なお、この問題に関する建築学会の見解はこちら。中郵の価値がいまひとつピンと来ない方は、こちらの文書がとても分かりやすい。もちろんこの問題は、郵便事業会社の経営問題、郵政民営化自体の評価なども絡む。個人的にはゆうちょ銀行や簡保とはちがい、郵便事業はインフラ的性格が強いので、公営事業としてシステムを維持すべきだと考える。背景にはヤマトや佐川などの宅配会社からの「民業圧迫」という批判があったと思われるが、国有地＝共有財産であった東京駅前の一等地を利用してオフィスビルを経営することは民業圧迫にならないのか？この大不況で都心のオフィスビルの空室率が急上昇しているのに、賃貸オフィス事業が目論見どおりの採算を得られるか否かも定かではない。そもそも民営化論者の論法で言えば、郵便事業だって民営化すれば東京駅前で賃貸事業をしなくても市場原理が働いて黒字化が達成できるんでしょ？ヤマトだって佐川だって丸の内に土地持ってないよｗ　賃貸事業を行なうにしても、5階建ての現建築を改装すれば一定の家賃収入は得られるし、空中権の転売も可能、また重文にオフィスが構えられるということで、賃料にプレミアムをつけられるかもしれないし、空室率も低く抑えられるはず。兼松先生は、集配車の駐車場を近くに路駐するはとバスに貸したらどうかと提案してたｗ
　やや話が断線したが、文化というのは短期的な利潤では計れない積み重ね＝歴史の中で生れてくるもの。「トキを焼き鳥にして食う」というのは至言だと一瞬だけ思ったが、トキは適切に繁殖させれば焼き鳥にしても種の「保存」は可能だが、建築は一度破壊してしまえば元には決して戻せない。頭がトキで体がハトの剥製に何の価値があるのか？中郵が重要文化財として残らないとなれば、日本の近代建築はほとんど何も残らないといっても過言ではない。東京駅の取り壊し計画を白紙にして保存どころか復元を試みるJR東日本、吉本興業に貸与してまで四谷第五小学校を保存活用しようと決断した新宿区には喝采を送りたい。DOCOMOMOは誰でも入れるので、興味のある方は是非。
　で、規制緩和について考えたもう一つの事例は、DOCOMOMOのセミナーが行なわれた、3月16日の日経新聞。「経済教室」というコーナーでの学習院大の鈴木亘准教授の論説。新聞を読んで、記事の内容に不満があったり呆れたりということは今までもあるが、投げ捨てたくなるほど怒りを感じたのははじめて。そしてこういう記事を単なるトンデモ学者の一言説として紹介するのではなく、「経済“教室”」のコーナーで読者を啓蒙する文章として掲載する日経新聞にひどく失望した。もちろん日経は基本的に自由化･規制緩和が社論だけれど、民間が儲かりさえすればナンデモあり、文化や社会が崩壊してもどこ吹く風という一線を軽く越えたレベルに達してしまった感がある。この鈴木氏の論説は、介護･保育分野をさらに規制緩和しろというもので、要点は、介護･保育を経済的な「成長分野」と把握した上で、その分野への雇用シフトをおこすためには、規制でがんじがらめになった同分野の規制緩和を進めて潜在需要を掘り起こすというもの。この論旨自体は「ああよくいるリバタリアンなのね」でスルーできるのだが、論説の中身に書かれている介護･保育分野の認識がめちゃくちゃ。そのめちゃくちゃ具合を端的にあらわす箇所を引用してみる。

「〔介護や保育の「市場」が開放できないのは―引用者注〕特養や認可保育所といった既存供給者の『既得権益』を侵すことになるからだ。彼らは、参入規制によって供給が限られ、大量の待機者が発生している方が都合がよい。／まず、利用者がいくらでも割り当てられてくるから、経営努力をせずに済む。レント（超過利益）が発生するから、高い人件費や人員配置、福利厚生といった高コスト構造を温存できる。既得権益を守るため、業界団体を作って政治活動に乗り出し、規制緩和に抵抗したり、むしろ規制強化を図ったりしようとする。」

　介護や保育の現場の人間が、待機者があふれてても自分たちが楽してもうけられればそれでいいと思うわけがない。高齢者や子供の受け入れを断腸の思いで断り、そのたびに胸を痛めている現場の人たちをあまりにも軽んじる発言で怒りを感じる。この引用箇所はほかにも、ツッコミどころ満載でどこから切り込めばいいか悩ましい。まず、高コスト構造についてだが、介護や保育は労働集約型の事業で、かつサービスに見合ったそもそもの「実入り」が少ないため、従業員は非常に安い賃金で働き、かつまともな福利厚生なんて望むべくもない。労働集約型であるがゆえに、当然「事業費に占める人件費の“割合”が高い」という意味で「人件費は高い」が、それが職務内容や労働時間と照らし合わせて不当に高い人件費であるわけではなく、むしろ低すぎることは日本人であればだれでも知っている。また、特養や認可保育所が業界団体を作って圧力をかけるなんて全くのナンセンス。医療や教育が団体として強い政治力を持っているのはたしかだが、介護や保育は団体の政治力が非常に弱い。だからこそ、バブル崩壊後の規制緩和の中で真っ先に自由化が進められたという事実を知らないはずはないと思うのだが。それをさらに規制緩和しろと言うのか。また、市場主義者らしく、NPOや株式会社などの民間は効率性が高いと素朴に考えているが、その「効率性」の高さがどこに由来するのかという観点から考えると、その主因は従業員の賃金抑制ないし労働強化、もしくはサービスの切り詰めだとの推測が容易に成り立つ。とくに介護や保育といった労働集約型の事業ではなおさら人件費に目がつけられるだろうし、それを「甘い蜜」と言わんばかりに「参入」したのがコムスン＝グッドウィル＝折口だったわけで。特養をはじめとする高齢者介護施設や保育所は自由化の中で絶えざる「経営努力」を続け、四苦八苦しながらやっとこさ事業を維持しているのに、「参入規制」で左団扇みたいな言説を垂れ流す日経の責任は重い。介護・保育事業の評価基準を「効率性」だけで考えるのはいかにも安易だし、「効率性」の面だけで考えても、民間であることが必ずしも効率的であることを意味するわけではなく、逆に公的機関で「効率性」を達成する方途を探ることも可能だろう。
　氏はさらに「参入規制」の例として、介護福祉士や保育士の資格を「資格規制」と名づけて糾弾しているが、なぜ国がわざわざ専門資格を定めているのか、その必然性に思いが至らないようだ。有資格者の存在自体が、事業の安全性や公平性･均質性などを確保するためのセーフティネットであることが理解できていない。「規制緩和の結果、民間が提供するサービスの質や安全性が低下しては本末転倒」と氏も認めるが、資格のない素人があふれる介護や保育の現場で「サービスの質や安全性」が確保できると本気で考えているのだろうか。専門性に著しく欠けるそんな場所に、自分の大切な親や子供はとうてい任せられない。また、有資格者ですら定着率が低いのに、無資格者のOJTで人材をまかなうなんてご都合主義にもほどがある。そもそも、ただでさえ多忙な介護や保育の現場において、仕事の「効率性」が不十分な「素人」の受け入れは実習生だけで手一杯だし、そんなことしたら有資格者自身の業務効率も激減する。無認可保育所での死亡事故を例に挙げるまでもなく、人の命に関わる分野において専門資格を軽視する姿勢は、人命はおろか社会システムそのものを崩壊に導く恐れがある。
　そして、こういう人が政府の規制改革会議の専門委員を務めているという事実に震撼する。専門が「社会保障論･医療経済学」らしいが、あなたは大学院で長年何を勉強してきたんですか？と問いかけたい。おそらく、学校で学んだ新古典派経済学の理論や分析方法を「単純に」介護や保育にあてはめてみました、というだけなのだろう。なにせ、福祉や教育のことを「（学会誌に）"載る論文"を書ける"これからおいしい分野"」くらいにしか思ってないし、「intellectual "less" exciting…で格好悪い」とまでのたまわっている。でも、一般の経済活動と福祉や教育は同じ論理では語れない。その理由は、冒頭の「QOL（Quality Of Life）や人間の文化、尊厳、あるいは生命そのものに関与」という側面であり、キーワードとしては唯一性あるいは一回性、もしくは不可逆性、代替不可能性、つまりは取り返しがつかない「ただ一つのもの」ということ。問題があれば返品、交換すればOKという世界ではない。そしてそれらの事業は、本質的に労働集約的であり、かつそれに見合う高額な対価を設定し得ないがゆえにペイする構造にはならない。にもかかわらず、今後さらなる市場化と公費削減が進められ事業者間の競争が高まれば、コムスンやNOVAなどのように、従業員の雇用や賃金、サービスの質、安全性、事業の継続性など、社会的事業として欠くべからざる何らかの側面が犠牲になる危険性が高まるだろうし、中でも賃金の削減が最も手軽な手段として採用されるだろう。
　ではなぜ福祉や保育で働く人は低賃金に甘んじるのだろうか？それは、仕事に見合うだけの対価と実際の賃金との「差額」が、「やりがい」や「使命感」あるいは「人の笑顔」で補填されているからである。そのような分野には、公的助成をはじめとする「公共的な支え合い」を基盤とした社会システムが必要だし、財やサービスに対する「受益者負担」を基盤としたモデルでは限界がある。非効率な企業は市場から「退場」すべきだというのは日経新聞の決め台詞だが、年間何万もの企業が倒産･廃業になっているのに対し、つぶれた自治体はひとつもない。あるいは、英会話学校がつぶれることと小･中学校などの正規の教育機関が廃止になることとの間には、マリアナ海溝ほどの大きな溝がある。これらの点について深く考察しなければ、社会や文化は完全に崩壊してしまう。主として民間の事業であった福祉や教育が、事業の継続性や均質性、あるいは機会均等を図るために公共的団体に受け継がれ組織化されたという、福祉や教育の歴史が意味するところを再吟味する必要があるだろう。

　…この9年間で最長です。。異業種分野についてこんな長い文章書いてるヒマないのに（苦笑）。でもこれはとても大事な問題なので、自分のためにもしっかり書いておこうと思いました。前立腺ガンで手術したオヤジが、まったくカネにならないケアマネの仕事を退院翌日からリハビリパンツをはいて懸命にこなしている姿が頭の片隅にあったのかもしれない。なぜ人はカネにならないことをするのか？人間ってのはまったく不合理な存在やねぇ
　ところで、当過疎サイトも前回のエントリーでちょうど10年目（！）に突入したんですね。J開幕の興奮ですっかり忘れてたｗ　相変わらずこんな感じですが、今後ともどうぞよろしくです。　(09/03/18)

▲うぎゃっ！いよいよ明日開幕！！テンションあがってきたぁぁぁぁ　論文おわらないけどっっ＼(＾o＾)／　(09/03/06)

▲鳩山（邦）と産経新聞、グッジョブすぎる！→その理由はこちら。政治家として、マスメディアとして、いずれもあまり信用していないが、こういうのはきちんと評価してあげないとｗ　まあ保守を自認するならこのくらいやってもらわないとね。同じ保守でもアメリカ式保守（市場主義）の日経は「民間企業への政治介入だ！」と憤るところでしょうが。それにしてもひどい話だ。DOCOMOMO会員としては当然、この吉田鉄郎の傑作で重要文化財に値する東京中央郵便局は断固全面保存派であるが、完成予想図にあるような醜悪な形で一部外観保存して世界に恥を晒すくらいなら、潔く全部壊したほうがいいとすら思っていた。でも、公的な性格の会議で議長をのぞく有識者全員が全面保存を主張しているのに、設計業者とかかわりのある日本郵政役員がそれをまるで無視して、高層化計画を推し進めただなんて。しかも、会議の報告書を高層化計画と「同時に」発表して、その報告書は日本都市計画学会でしか閲覧できなかったとは。「歴史検討委員会」なんてもっともらしい名前を付しながら、つまりは文化財としての価値を「いちおう」検討しましたよ、というアリバイ作りでしかなかったということですね。平たく言えば、ゴチャゴチャ言う五月蝿い連中がいるから、とりあえず喋らせてガス抜きさせとけってことでしょう。日本郵政についてはかんぽの宿問題もかなりの問題だが、これは自分の関心や研究内容にも直結してくるので（いま研究している建築家が吉田鉄郎と東大同期なので）ちょっと見過ごすわけにはいかない。以前にも書いたけど、あの東京駅舎ですら建て替え計画が持ち上がったようなお国柄だから、今後も注意深く動向を見守る必要があると思ってます。(09/03/02)

▲ありゃ？興奮のあまり（？）前回のひとこと消しちゃった…orz 年頭の誓い（博士論文提出）のあまりの重さに押しつぶされあえなく撤回…というわけではないのであしからずｗ　(09/01/14)

▲ボンバー…まじでありがとう。。(´；ω；`)ｳｩｩ　中澤はいろんな意味で「プロ」だし、マリノスというチームをどう思っているのか正直よく分からないところがあったけど、エントリーのタイトルだけでホント嬉しいっすね。。もちろん文章の内容も愛と誠実さに満ち溢れたものだけど。これからは代表の中澤もちゃんと応援しようと反省しました…　♪ユージ！ユージ！ユージボンバーヘッド！　(09/01/14)

▲あぁぁぁ…　市川準監督がお亡くなりになりました…　毎年幾人かの監督が他界されますが、いままででいちばんショックです。。数多いる映画監督の中で、市川監督がもっとも好きな監督だから。しかも還暦を前にするという若さで…　周知のごとく90年代前半は日本映画の暗黒の時代だったけど、そんな時代にぼくは日本映画を好きになって、そのきっかけを与えてくれたのが、市川監督の「クレープ」という作品でした。当時日本映画界はスタジオシステムの末期で、メジャーではハリウッドに対抗した低質な「娯楽大作」が世間から半ば失笑を受けならが作られ続けるという状況でした。そんな中、市川監督の作品はどの邦画とも異なる静謐なタッチで、人々の心の小波を丁寧に描いていました。孤独な予備校生活を送っていたぼくは、毎日のように渋谷や新宿の街をあてどもなく彷徨っていたけど、そんな荒んだ心を市川監督の映画はそっと癒してくれたように思います。市川監督やPFF周辺を中心とした「あたらしい日本映画」の魅力について、当時まわりに一生懸命訴えたけど、まったく理解されなかったなあ。亡くなった現在においても、市川監督は不当に評価の低い監督の一人だと思うけど。DVD化されている作品が非常に少ないので、その貴重な作品群が時間の荒波に飲み込まれてしまわないよう、切に切に願います。合掌。(08/09/19)

▲個室ビデオのリンク集をチェックしたところ、ぴあシネマクラブ、Disc Station、ozu100（小津生誕100年記念サイト）が終了してました…　貴重なデータベースが失われてしまいました（泣）。データをどこかが引き継いでないのかなあ？作品そのものの情報は、日本映画データベース、キネ旬DB、allcinemaの３ヶ所で検索かければほぼ判明するけど、ビデオ/DVD化してるかどうかという媒体情報は、ぴあシネマクラブやDisc Station（統合先のレフィーノには廃盤データがない）じゃないとわからなかったんだよねぇ。アーカイブズの観点からきちんとデータを蓄積･編集･公開していく必要があるのでは。監督協会なりフィルムセンターなりで、科研でも取ってプロジェクト組むとかできないのかな？なんならお手伝いしますよ！←これが言いたかったのか？ｗ　あ、まったくの余談ですが、先日DOCOMOMO Japanの会員になりました。いまは関心が、映画より建築にシフトしてるかも。将来的には映画の研究もしてみたいんだけどねー。　(08/08/13)

▲久しぶりにビデオリストを更新してみました。ランキングも一緒に更新しようと思ってましたが、どうやら日ﾌﾟﾛ大賞はまだ発表されてないみたいですね。ビデオリストの更新はしばらくお休みになります。というのも、1ヶ月ほど前に実家を離れCATVが視聴できる環境でなくなってしまったからです。現在入居しているマンションはCATVが入ってるので契約すればみれるっぽいですが、めぼしいところはだいぶ録画してしまったし、DVD化もかなり進んでるしね。いくつかあるどうしても録画したい作品はなかなかツモらないこともわかってきたので。たとえば、じんのひろあきの「月より帰る」とか、山口貴義の「恋のたそがれ」とか。どちらも劇場公開時に観て、また観たいなあと思っているのだけど。。 ところで、唐突ですが近況です。巷で盛り上がっているであろうオリンピックや高校野球に目もくれず、はたまた降格圏内にどっぷりつかっているわがマリノスの応援に行くこともなく、ボンヤリとした夏休みを送っております。3月から7月末までほとんど休みなく仕事や論文や研究発表に追われまくり、その上引越しも加わって、元来キャパの狭いわたくしはオーバーヒート状態でありやした…ふつうの人だったら難なくこなせる仕事量だと思うんだけどねえ。なぜ、この時期引っ越したかと申しますと、こんなわたくしでももらっていただける奇特な方が世の中にはいるそうで。新たに家庭を築くことになりました。ありがたいことです。そんなこんなで、今後ともどうぞよろしくお願いいたしますです。【BGM：ハンバートハンバート／11のみじかい話】(08/08/09)

▲オシム監督が倒れられたそうで…根拠なく、それほど症状は重くないだろう、すぐに監督として戻ってきてくれるだろうと思ってしまったのは、ニュースを信じたくなかったからかもしれん。。オシムはマリノスの年間チケットを買うんじゃないか？そのうちゴール裏に来るんじゃないか？という冗談が出るくらい、頻繁に日産スタジアムに来てくれたから余計に親近感がある。一刻も早く快復して、また元気な姿で代表を指揮してください。(07/11/16)

▲やたー！ついにきました、山瀬の「10」番！！1年前(06/08/08)に予言したことがついに実現したぜぃv(^ ^)v ウレシイなったら、ウレシイな♪なんてったって、PKのぞけばアニキが日本人得点王なんだぜ？(￣ー￣+ｷﾗｰﾝ まあ、9月の欧州遠征で海外組が合流したら、俊輔が10番つけるんだろうけど。明日は時間限定らしいが、いい働きして欲しいなあ。本音を言うと、9月半ばにガンバ、レッズとの連戦があるから、代表で消耗して欲しくはないんだけど。。オシムさん、ぜひご配慮を<(_ _)> そして、明日は代表3世代の試合が同日開催。U22では田中裕介が惜しくも外れちゃったけど（これにめげずこれからも超ｶﾞﾝﾊﾞﾚ！）、U17は水沼宏太、端戸仁、金井貢史、甲斐公博、斉藤学の「マリノス黄金世代」がどれだけ活躍できるか？先週アメ横でゲッツ（σ・∀・）σしたレプリカユニを来て応援だ！　……おれ、こんなに顔文字使うヤツだったっけ？←浮かれすぎｗ　【BGM：Ananda Shankar "Streets of Calcutta"】(07/08/21)

▲もうじき参院選の投票日ですね。東京在住の方は、ぜひ、日本スマイル党のマック赤坂にご投票ください！（うそ）　…久しぶりの更新がこんなネタでいいのかw　(07/07/23)

▲きょうは少し時間に余裕ができたので、先日BOOK OFFで300円で買った、THE BOOMのベスト盤を聞いたりなんかして。カセットテープにダビング（笑）したものは持っているけど、プレイヤーが壊れて久しいので聴くのは下手すると10年ぶりくらい。むかしよく聴いたなー。15年前の作品だけどこれはほんと名盤だと思う。懐かしくて青臭くてホロリとする名曲が並んでます。それにしても。作品の質と値段は全く無関係なんだよなあとも思ったり。熱かった若かりし日の感覚が、少しよみがえってきました。←おっさんくさいｗ　(07/06/04)

▲この3月でとうとう学籍を抜きました。いやはや、長かったです。それもそのはず、計算したらなんと26年間学校に通っていたことになる！そりゃ長いはずだ(苦笑)。4月から小学生になるめいっこに「おじちゃんもこれでやっと大人になるんだね」と言われてしまいました(再び苦笑)。ま、籍を抜いたといっても就職が決まったわけではないのが悲しいところ(三たび苦笑)。二日前インフルエンザにかかりながらも丸一日でほぼ完治したので、肉体はまだまだ若い！とニンマリしたものの、腹回りの贅肉とひどい肩コリは誤魔化せない模様です。いやいや脳細胞はまだまだ若い！とDS脳トレの結果に浮かれていたけれど、どうやら最初はみなさん若く出るみたいですね。。2度目からが難しいようで、わたくしは47歳でしたorz..　こんな状況でも意外と気持ちは明るかったりします。これも性格でしょうか。　(07/04/07)

▲テレビをつけたら、ダンディ坂野が出ていた。特技という｢利きカップ焼きそば」を披露していて、その腕は見事なものだった。しばらく見ないうちに、頭髪が寂しくなっていた。そんな春先の一風景。みなさん、お元気ですか？(07/03/29)

▲任天堂DSの脳トレを、はじめて、やってみた。脳年齢は期待していたよりも若く、21歳だった。（なぜか、川上弘美風の文体で）　購入してから実に５年ちかく本棚で埃をかぶっていた、『センセイの鞄』を読了しました。唐突だけれども、記録として、記念として、その一部を書きとめておきたいと思います。
　「センセイの鞄は、鏡台の横に置いてある。サトルさんの店には、ときどき行く。前ほど頻繁ではない。サトルさんは何も言わない。いつも忙しそうに動きまわっている。店の中は暖かいので、わたしはときどき居眠りをしてしまう。お店でそんなお行儀の悪いことをしてはいけません、とセンセイならば言うことだろう。」
　日本語の教科書に例文として出てきそうな（しかし決して出てはこない)、いっけん平凡で淡々とした短文の積み重ねに、ひどく心を揺さぶられました。陳腐な物言いが許されるのであれば、これが小説の魔法というものなのだろう。　(07/03/25)

▲最近気になっているんだけど。ビリーズ･ブートキャンプｗ 30過ぎるとジョジョにもっさりおっさん体型になってきてしまい、何とかせねばという焦りが芽ばえはじめる。古くはアブフレックスとか最近だとロデオボーイなんかのラクしてダイエットみたいな商品はいまいち胡散臭さがあるけど、ビリーズ･ブートキャンプは明らかにハードワークが必要で、これならさすがに誰がやっても1週間で３kgくらいは痩せるだろうなという安心感がある。動きもなにやらポップで楽しそうだし、たんに痩せるだけでなく筋力もつきそうだからなかなか良さげ。まあ、でもとりあえず今すぐできることからということで、海まで往復１時間のウォーキングをはじめました。まだ２日目だけど(汗)　で、前言を全否定するように、もうひとつ気になっているのがお菓子ｗ　あまり自覚がなかったけど、どうやらけっこう甘い物好きらしい。。スーパーで売ってるスタンダードなお菓子もいいけど、お土産でもらうような地方の銘菓みたいのがいい。王道のものとしては、生八橋とか萩の月とか。でもお菓子マニアというわけでもないので、折に触れて「ウマイ！」と思ったものを、備忘録的にここに記録しつつ「銘菓リスト」を作ろうかなと←データベース好き。ということで記念すべき第一回は、徳島名産の小男鹿。修論のお世話をした研究室の後輩からいただきました。あと、名産品ではないけど、最近いただいたPastelのなめらかプリンもめっさ旨かったです。　…結局わたくしの腹回りの脂肪分はプラマイゼロってとこでしょうか(ﾆｶﾞﾜﾗ　(07/03/20)

▲このニュース、世間的にはさらっと流されるだろうけどずっと動向が気になってました。民事で少し状況に変化が出てきたらしい。思えばもう４年以上経つんだな…この事件は、長野地裁が｢他殺｣と認定したように、現場の状況等から判断すると殺人事件としか思えない。にも関わらず、長野県警は初動捜査がまずく、捜査本部すら設置しない等裏に何かあるんじゃないかと思われるほどの消極的な姿勢で、刑事事件としては無理心中として処理しようとしている。これまでの経緯や事件の概要を知りたい方はこちらのまとめサイトで。さらに詳しく知りたい方は、新潮45の取材記事が文庫になっています。なんでこの事件に関心があるかというと、殺害された女性がAV女優の桃井望さんだったから。AV女優だったから興味本位でというのではなく、これほど凄惨で謎の多い事件にも関わらず、被害者がAV女優であることが多分に影響して（あるいは職業の背後にある裏社会との関係で？）、まともな捜査がされずマスコミでもほとんど報道されない ことに怒りを感じたから。もし桃井さんが「ふつうの」職業だったら、ワイドショーや週刊誌、さらに大手新聞社やテレビ局も大きく取り上げて、警察も動かざるを得なかったのではないかと思う。正義を振りかざす行為は好きではないけど、この事件だけは風化させたくないと思っています。あらためて、桃井さん、酒井さんのご冥福をお祈りいたします。(07/01/23)

▲新年も明けてすでに半月ですが、あけましておめでとうございます。ご挨拶が年賀状のお年玉当選番号の発表より遅れましたことを深くお詫びいたします。なぜ今日更新なのか、mcoba事情に通じておられる方ならピン！ときたかもしれません…そうです、久保の退団が決定しました。。正直納得できません。年俸が問題だとか起用法が不満だったとか、あるいは奥と同じチームがいいとか、様々な理由がマスコミ報道から漏れ伝わっていますが、不調続きの3年間サポーターやチームがどれだけ我慢し続けたか分かっているのでしょうか？2003年最終節のゴールは心から感謝していますが、活躍したのはその年だけでしたね。ということで、自己紹介ページの「応援している人」を、さっそく久保から田中裕介くんに変更いたしました。今季の展望は、玉田･明神･永田･波戸･南など多くの代表クラスを抱えながらレイソルを降格させたあのダジャレ監督が就任したことにより暗澹たるものですが、田中裕介やイケメン狩野健太といった若手の成長、“セクシーフットボール”の申し子乾貴士やユースあがりの長谷川アーリアジャスール、去年すでにリーグ戦にも出た即戦力の小宮山尊信などの有望な新人たちに期待したいと思います。もちろん、山瀬、坂田、田中隼といった「アテネ世代」はもちろん、今季から背番号１を任される榎本哲也（神戸へ移籍した達也と兄弟だとずっと思ってた…だって顔の長さが似てるんだもん）や“武闘派”栗原らの奮起は欠かせません。ベテランの大量解雇が話題になりましたが、年俸が高いわりにことごとく怪我をして通年で計算できるベテランが1人もいなかったという昨年の状況を考えれば致し方ないと思います。今年は長期的かつ安定的な土台作りの第一歩として、まずはJ1残留＆できれば5位以内を目標にしたいと思います…あと横浜市民の皆様、是非是非マリノスタウンをご利用くださいm（_　_）m　
　最後になりましたが、今年の個人的な抱負を。去年の年頭は飛躍の準備段階にしたいと述べましたが、今年はぴょんぴょん飛び跳ねていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。(07/01/14)

▲2006年も残り3ヶ月を切ったという時になんですが、2005年度の「日本映画ランキング各種取りそろえ」を更新しました。今さら観アリアリですが（苦笑）。論文が忙しかったということもあるのですが（←なぜか建築史の論文を書いた）、監督協会の新人賞がなかなか発表されなかったモンデ。去年（05/07/23）も新人賞の発表がずれ込んで更新が遅れたんだよな…さっさと選んでください、井坂先輩！これに合わせたのか知らないが、監督協会のHPがリニューアルした模様。あそこすげぇ見にくかったからな。歴代の協会新人賞の一覧もできて便利になった（誤字だらけだが）。それまでは懸命にネットを検索してもなかなか情報が確定できなかったので、ようやくスッキリ快腸。ところで、去年内田けんじの「運命じゃない人」が新人賞を取ると予言しましたが、見事に外れましたｗ　でもまたまたPFF出身者が受賞（「ある朝スウプは」は2004年度PFFグランプリ作品）。「ランキング各種」を眺めていると、新人賞受賞作は三大ベスト10に選出されていない作品がけっこうある、にもかかわらずいずれも後年に名を残す作品、または現在名声を得ている監督の作品。さすがに同業者の見る目は確かですね。あと、ひとつ面白いことに気づいた。94,95年、と96,97年の受賞者は、いずれも弟子が師匠の先を越す逆転現象が起きてる（笑）。94年の古厩智之は95年の利重剛の旧作（「エレファントソング」）で、96年の犬童一心は97年の原将人「20世紀ノスタルジア」でそれぞれメイキングを撮っている関係。古厩監督は利重監督の受賞作「BeRLiN」の助監督もしている（cf.ビデオ所蔵一覧）。実力がモノをいう厳しい下克上の世界ですねー。あと、三大ベスト10同時ランクイン作品―クリーム色のセル―が半分以上（6作品）ていうのは今回が初ですな。去年は上位作が安定して評価を得たってことか、ほかがダメダメだったのか？ちなみに、初の三大ベスト10同時ランクインは、94〜95年の高橋伴明「愛の新世界」（SM女王様役の鈴木砂羽がブレイクした作品）。90年代半ば以降から、映画業界内のメジャーVS自主･単館系という分裂構造が崩れてきたことが分かる。その一方で、2005年の同時ランクイン6作品はいずれも「元気な日本映画」＝興行収入が良く上映スクリーン数の多い作品、ではない（「パッチギ！」はけっこう入ったのかな？）。つまり、映画（評論家）業界での評価平準化の一方で、いわゆる「映画マニア」ではない一般の客層（とくにかつての「ハリウッド層」）が邦画に流れ込んできたんだろう。その両者の断絶がデカイ。それでも、今年に入ってから「かもめ食堂」や「時をかける少女」などの単館系作品に客が集まり拡大ロードショーっていう作品も増えているから、邦画観客層の裾野が広がることじたいは悪いことではない。「売れる映画」に押されて公開待ちの良作が多いという話だけど、客が入らず撮りたくても撮れなかった15年前に比べればまだマシでしょう。東宝はいい映画も配給してるしね。(06/10/06)

▲U21から清水の青山が追加招集…7/19↓に名前をあげた選手が続々とA代表に選出され、嬉しいを通り越して自分でもやや引き気味（笑）三人の田中さん（闘･達･隼）や長谷部、今野、小林大悟あたりが選ばれるのは多くの人が予想したと思うけど、まさか、山瀬、坂田、栗原に加え青山まで選ばれるとはさすがに思ってなかった。。オシム氏はある程度の確信があって呼んでると思うけど、オレの場合は直感ですｗ　昨日の練習ではさっそくオシム流の「考えて走る」練習が行われたけど、そのレポートを読むだけで、アドレナリンが湧き出るような気持ちの高ぶりを感じた。練習後の選手のコメントを読んでも、若い選手たちが頭を悩ませながらも活き活きと目を輝かせて練習に取り組んだ様子が目に浮かぶ。レポートを読む限り（7対7＋フリーマンのくだり）、オシムは攻撃的MFとして山瀬を考えてるっぽい。新生代表発足3日で判断するのはあまりにも時期尚早だが、運動量が少なく守備力の低い俊輔に代り、山瀬が日本の「10番」を背負う日が遠からず来るかもしれない。御前試合となったマリノスVSセルティック戦で、山瀬と俊輔の出来があまりにも対照的だったからなあ…明日の初陣では背番号にも注目したい。そして、試合前日の監督インタビュー。含蓄のある言葉が今日も数々見られる。「あらかじめスタメンを発表するのは相手に失礼に当たる。だいたいは決まっているけれど、相手へのリスペクトを示すためにもスタメンは発表しません」「スポンサーやマスコミに都合がいい人がキャプテンになることを希望していることは多いが、時にその見栄えのいいキャプテンは役に立たないこともあります」などのかなり手厳しい発言もありつつ、グッと来たコメントがあったのでそのまま引用。

Q：明日、何ができたら成功で、何ができなかったら失敗なのか？　その価値基準を教えてください。 「勝つことはサッカーの目的で、それを目指すのは当然のこと。でも同時に内容の分析も大切です。しばしば勝つことと成功が同じように扱われるが、その結果として違った方向に進むこともあります。勝つとチームの中で直すべき点が見えなくなってしまう。逆に内容がよくて負けた場合などのほうが修正点を見つけやすいということもある。日本のみなさんに説明するのは簡単ではありませんが、敗北から最も学んでいるのは日本だと世界の人たちは考えています。ちょっと精神論に入ってしまいました（苦笑）。これは日本の経済などについての話ですよ。サッカーはもっと難しい。今、話したのは経済や社会の復興の話。サッカーについて言うなら、日本はそれらの上に立って学ぶべきことがたくさんあります。歴史、戦争、原爆…。その上で日本は先進国の仲間入りをした。サッカーでもどうして強国と肩を並べることができないのか。それを実現させることが私の願いです。その考えが気に入らなければごめんなさい」

前日の練習レポートに続いてこの発言を読み、おれは今後何があろうとも4年後の結果がどうなろうとも、オシムを支持し続けようと思った。(06/08/08)

▲わが横浜FマリノスからA代表に４人選出！リーグ戦の成績がひどかったので、このニュースは正直かなり嬉しい。ただ、隼磨以外の3人は、山瀬、坂田はケガ明け直後、栗原は経験やメンタルにやや難ありなので、サポとしても？な部分もあるが、オシムはきっと将来性と若さ、スタミナを買ってくれたのだろう。能力的にはふつうに考えて、久保＞坂田、松田＞栗原だし（※前回記事のきわめて初歩的でサポ失格のカンちがい→栗原は北京五輪世代ではなかったorz..）。ちなみに、隼磨、山瀬、坂田の共通点は「アテネ世代」でありながら大会直前にメンバーから外されたこと（そういや鈴木啓太もそうだ）。山本監督の見る目がなかったと考えるべきか、悔しさをバネにした彼らのその後の頑張りを評価すべきか。オシムジャパンの今回の選出メンバーは、18人中初選出が10人、ドイツメンバー4人ということで大幅にフレッシュになった。小野や福西を外したことから分かるように、オシムはやはり「古い井戸」には水が「少し」しか残っていないと考えているらしい。といっても、今回は海外組やガンバ、ジェフ、鹿島からはチーム事情により選出されていないので、「新しい井戸」の選手は「古い井戸」に負けないように相当頑張らないと生き残れないだろうな。ただ、栗原や山岸らが選出されたことで代表のハードルが低くなり、Jリーグ自体が活性化するのは確実。この4年間でJ選手のモチベーションが下がったのとは対照的。新メンバーを多く選んだ第一の理由は、その辺にあるのかもしれない。そして、オシムがめざす「考えて走る」サッカーという「日本的なサッカー」を意識する選手が増えることで、Jの試合自体もスピード感のあるスリリングな試合が増えることが予想される。ところで、昨日のオシム語録。「（追加召集した選手について）この5人というのは、13人最初に発表して、その後追加されても怒らない人たちだ」。サッカーに対する知識、経験、実績だけでなく、ユーモアのセンスも一流。ユーモアは頭の良さや人間的な暖かさ、懐の広さの反映。過去の辛く悲しい経験も影響しているのだと思うが、そのあたりの人間性もオシムが多くの人から信頼される所以なのだろう。ドイツ大会惨敗直後ながら、この明るくワクワクする感覚は何だろう？今後の4年間は、試行錯誤、紆余曲折の連続で、必ずしも右肩上がり一直線ではないと思うが、前任者とちがい格別な信頼感や安心感がある。未来に希望があるというのは素晴らしいことですね。(06/08/07)

▲2010年への第一歩。今日からはじまります。次回W杯の出場が困難視され悲観論が多いA代表だけど、日本サッカー全体を見渡せば楽しみがたくさんある。ジーコ体制下ではメンバーが固定されすぎててJ選手のモチベーションが低下してたけど、オシムは新しい戦力を発掘する眼力に優れてるし、代表でもその方針にかわりがないことを表明しているので活性化が期待できる。そんな中、タイミングを見計らったかのように代表初のオシム語録。曰く「古い井戸があります。そこには水が少し残っています。それなのに、古い井戸を完全に捨てて新しい井戸を掘りますか？　古い井戸を使いながら、新しい井戸を掘ればいいんです」。記事では既存メンバー活用の方針を示したことを強調しているが、この発言の肝は「古い井戸」には水が「少し」しか残っていないというところにある気がする。もちろん現段階では、W杯メンバーを優に凌ぐ選手が多いとは言えないけど、可能性を秘めた選手はたくさんいる。とくにジーコ・ジャパンでは人材不足が指摘され続けたサイドの選手に、有望な若手が多い。先日のオールスターで活躍した鹿島の内田をはじめ家長、徳永、あとうちの田中隼磨。レッズに移籍した相馬はサントスの壁を破ることができるか？そして何気に嬉しいのはFC東京の石川直宏の復帰。去年のマリノス-FC戦で靭帯損傷して選手生命が危ぶまれたけど、見事に快復。マリノスユース出身ということもあり頑張って欲しい。退場時にユースで同期の大橋（現ヴェルディ）が石川の腰をポンと叩いたシーンを覚えている。アテネ五輪つながりでは田中達也も今日復帰するみたいなので楽しみ。中盤では、今年A代表に呼ばれた長谷部、今野はもちろん、成長著しい小林大悟、今後が楽しみな藤本淳吾に狩野、中村憲剛などなど。あと、ついに復活間近の山瀬（兄）！！←まじｶﾞﾝﾊﾞﾚ　DFでは対人能力に優れた選手が注目されるだろうということで、トゥーリオや岩政、昨日二十歳になったばかりの清水の青山、まだ経験不足だがうちの栗原も五輪代表あたりには食い込んで欲しい。FWはJの若手はやや人材不足か。ただすでに海外に渡った平山やセリエA移籍がほぼ確定の森本の成長しだいでは期待が持てるし、190�pの平山をさらに4cmも上回るわがハーフナー・マイクは7戦連続ゴール中でブレイク前夜か！？平山･マイクの190�pオーバーのハイタワー２トップが北京五輪で実現したら楽しいだろうな。開幕前レビュー(06/03/03)で触れた田代は、W杯でブラックマンデー状態の柳沢（ま、はじめから期待はしてなかったけど…）にかわる鹿島のプリンスとしてだけでなく、代表にも食い込むような活躍を期待してます。アテネ世代の前田遼一、坂田にも下の世代に負けないで欲しい。ということで、見どころ満載のJ再開キックオフは30分後！(06/07/19)

▲今日知った事実。「東京大学物語」って夢オチだったのか！！(06/05/10)

▲今日の発見。麻生太郎の髪型をソフトモヒカンにするとスピードワゴンの井戸田になる…。ていうか同一人物？(06/05/08)

▲ビバ、式根島！まさかITmedia Newsで式根の名前を目にするとは。Microsoftと組んでITで村おこしとな。ビックリ。子どもの頃に比べて観光客はだいぶ減ったもんなあ。これでお客さんが増えればいいけど、変な形で「観光地化」して欲しくないと思いつつ、でもやっぱ人が来ないと商売にならないしなあと、複雑な思いもある。へき地･離島はどこでもそうだけど、観光資源がないと住民は農漁業、土建、公務員くらいしか職がないからねえ。人口590人ってあるけど、開島100年の時は718人だった（『式根島開島百年史』p. 9←てか持ってるしｗ）。そういや数年前、新島と橋でつなぐという計画があったけど、あれどうなったんだろう？なにはともあれ、今は片道３時間で行けるので、行ったことのない方は是非一度足を運んでみてください。ホントいい島。バーチャル体験はこちらでできます（苦笑）。余談だけど、記事中の式根島観光協会会長は、母親曰く親戚らしい…。(06/04/27)

▲インターネットってほんとうに素晴らしい。ってなんだそりゃ？（笑）いや、でも近頃そう思う機会がとても多い。大学の情報処理の授業で初めてネットの世界に触れてから、はや十数年（！）。当時日本はネット黎明期でたいしたコンテンツもなく、ブラウザはmosaicでした…。(06/04/20)

▲この一ヶ月くらいでしょうか。ふとした瞬間にあるメロディが頭の中に流れ出し、しばらくリピートしたあとまたどこかへ去っていきます。その歌とは…　♪青空の〜ウメボシに〜　パパ〜が祈るとき〜　トンボと〜カエルが〜　ケッコン（ケッコン）し〜た〜　…はい。バカボンの歌です…orz　正確なタイトルは「タリラリラーンのコニャニャチワ」だそうです。脳ミソが退化しつつあるようでちょっと悲しいですが、少し目頭が熱くなるのはなぜでしょうか。。(06/04/12)

▲先日の日曜、研究室で夜遅くまで作業してると、昼からの雨がいつの間にかやんでいた。外は桜が満開。日曜夜の人気のないキャンパスに、雨上がり、そして夜桜という最高のシチュエーションに、写欲がむくむくと。シャッター切るのがすげえ楽しくて気づいたら終電間際だった！惜しむらくは手元にはEXILIMのみ、もちろん三脚は持っていなかったので機材としては最低。プリントに耐えうる画質の写真が撮れる状況ではなかったものの、Webにのせる程度のものは撮れたので、ものすごく久しぶりに写真をアップしてみました。レタッチ様様ですけどお。部屋の照明を落として見るとなかなか良いですよ。あと一応告白しておきますが、13pageの影の写真は翌日神田明神付近で撮ったものですｗ (06/04/05)

▲うぐっ。完敗です…。レッズ戦。何度か惜しい場面もあったけど、勝てる気がしなかった。中盤の運動量で差がついた感じ。やりたいサッカーを全くやらせてもらえてなかった。ブラジル人トリオは連戦でお疲れモードか。奥も相変わらずキレがないし、あと吉田がセーフティすぎて右サイドの攻撃が停滞してた。ホームなんだからもっとチャレンジして欲しかった。でも今日に限ってはサポの力不足もあるな…。完全にレッズホームの雰囲気を作られて、それが敗戦以上に悔しかったかも。マリノスサポは「応援」より「観戦」が好きな玄人肌のサポ（というよりファン）が多いし、もともとおとなしい県民性だからなあ。それにしてもすごい人だった。家について確認したら5万人超！どおりで。キックオフ30分前には自由席はほぼ満席、立見の人もけっこういた。序盤戦でこれだけ入るのは珍しいんじゃないの？優勝争いも動員数でも、この両チームがリーグを引っ張っていくことは間違いないでしょう。(06/03/25)

▲このニュースのG氏、高校時代の友だちだあ。ヤフトピにまで出るなんて随分遠い存在になっちゃったなあ。風貌はインパクト大だけど、才能豊かで心の優しい人です。今後の更なる活躍と幸せを遠くよりお祈りしてます。。でもやっぱちょっと羨ましい（笑）　(06/03/24)

▲ズブの素人が言うのははなはだおこがましいが、木村伊兵衛ってやっぱスゴイ。ETV特集の「木村伊兵衛の13万コマ」を放送直前にラテ欄で発見し、慌ててチャンネルを合わせたが最後、身じろぎもせずジッと見入ってしまた。番組内容は、木村伊兵衛の代表作品を含むフィルムのベタ焼きから、傑作が生まれた前後のコマ＝撮影過程を検証するという構成。荒木経惟、川本三郎、飯沢耕太郎らがその検証役。単純に、プロはスナップってこうやって撮るのかっていう勉強にもなったけど、レンズで切り取る風景にすっと入っていくポジショニングの感覚とか、田沼武能が解説する「居合い切り」のような撮影術など、素人ではなかなか真似できないと感じた部分の方が多かった。日常を記録として残す写真（本人の表現で言うと「報道写真」）でありながら、被写体となる個々の人物や風景に物語や歴史を読み込む作品であるからこそ、深い魅力が生まれるのだろう。木村伊兵衛と植田正治とは、リアリズムとシュールリアリズムで対照的なイメージがあるけど、被写体に対する眼差しや距離感、詩情に対する感性など、実は案外と通じる部分があるのではないかと思った。まとめて作品を見たことがなかったから、こんど写真集買ってみよう。余談だけど、番組中、木村伊兵衛と同じようにアラーキーが浅草を撮り歩く場面で、「気をつけなくちゃ、（写真が）寂しくなっちゃう」って言ってたのに、激しくうなずいてしまった。写真やる人は分かると思うけど、写真を撮るという行為は、撮影者一個人と外界との関係性を措定する作業だから孤独なんだよね。だから、ふと気がつくと孤独で寂しい写真を撮っていたりする。アラーキーもああ見えて（笑）、常に自分を奮い立たせながら努めてアカルイ写真を撮ってるんだなあ。そう考えると、あの髪形も彼なりの武装アイテムなのかもしれない。(06/03/19)

▲さよなら113系！ってことで、今日で最後でした。あの湘南カラーが見られなくなるのは寂しいですね。中学校への通学から使ってるから、かれこれ20年近くか…。その間には、ほんのりと淡い恋物語や、一転して予備校通いの苦い経験なんかもありました。昭和の香りがするあの車両だからこそ、「思い出を運ぶ」ってニュアンスが出てたと思う。昨日もたまたま乗り合わせたのだが、今日の帰りも東京駅のホームに着いたら偶然113系が停まっていたので、乗って帰ってきました。すでに座席は埋まってて、結局1時間立ちっ放しだったけど。かつての「鉄道マニア」魂が揺さぶられてしまったのでしょうか（笑）。東京駅、品川駅などなど各駅には大勢の鉄道ファンがいたけれど、中でもスーツ姿でカメラを構えてる、往年の鉄道マニアと思しき人々が目に付いた。どうやら彼らも眠れる魂が目ざめてしまったようです。ところで、今日の東京へ行く用事は、江戸東京博物館の「江戸の学び−教育爆発の時代−」展と「昭和初期モダニズムとバウハウス 〜建築家土浦亀城を中心に〜」展を見に行くというのがメインだったのだけど（４時に入館して気づいたら閉館時間の８時だった！）、その前に東京ステーションホテルに寄ってきました。実はこのホテルも来月からの東京駅の復元工事に伴い今月いっぱいで休業で、開業は５年後の2011年なのです。子どもの頃からこの大正ロマンあふれるクラシックなホテルにずっと泊まりたかったのだけど、貧乏学生にはついにその夢は叶わず…。せめてホテル内の雰囲気でも味わおうと、自分としては比較的きちんとした身なりで潜入を試みた。のだけど、時間があまりなかったので10分ほど中をウロチョロしてすぐ出てきてしまった。意外と狭いなと思ってたら、どうやらまだまだ奥があったらしい。不覚。休業まであとわずか。もう一度行ってしゃぶりつくさないと！ところでこの東京駅舎、いまでこそ重文指定を受けて、さらに完成当初の姿を復元しようという話になっているものの、国鉄民営化＆バブル真っ只中の時代には取り壊し計画があったというのだから驚き。日本近代化のシンボル的存在のひとつで、現在も鉄道網の中心として屹立しており、かつ近代建築の祖である「あの」辰野金吾の代表作ですよ。バブルの時代って異常だったんだなあと実感できるエピソードです。(06/03/17)

▲今日はプラプラ散歩しつつちょっくら買い物してました。といってもまあ、ヒルズ的な洒落た雰囲気ではないですが。まずは銀座に行きまして、伊東屋（←一発で変換できるのがすごい。創業102年！)銀座本店の別館ITO-YA3で和文具を購入。そこから京橋駅までふらっと歩いてると、なにやら歴史を感じるビルを発見。中を覗くとこれまたモダンな趣のある内装。デザインが同潤会アパートに近い感じで、昭和初期の建築と断定。名前は奥野ビル。以前は銀座アパートメントという名称だったらしく、昭和７年の竣工。中央区の文化財にも指定されているようだ。なるほど。テナントのほとんどがギャラリーになっているので、こんどゆっくり回ってみよう。手動ドア（！）のエレベーターも体験してみたい。そして京橋から地下鉄に乗って、日本橋は人形町の和菓子屋、壽堂へ。ここの黄金芋は絶品。肉桂の上品な薫りと餡の練り具合、皮の焼き加減に職人気質が感じ取れる。和菓子は伝統文化だなあ。この店も明治創業の老舗で、店内は番頭さんが大福帳をつけてそうな雰囲気。客には必ずお茶を出してくれる。商売って客との信頼関係で成り立つんだなーと思う。で、そのあと日比谷線で一気に時代の先端、”趣都”秋葉原へ（でもだいぶ雰囲気変わっちゃったよなあ）。目的はもちろん、メイド喫茶、美少女フィギュア、エロゲ…、ではなく、あきばお〜でDVD-Rを買うため。学校から近いこともあって、DVDレコーダー買ってからこの１年、月一回アキバに行って50枚スピンドルを買うのが習慣になってる。ずっと激安のSuper-Xを使ってたが、パッケージが変わってからエラーの頻度が急増したので、安いわりに焼き品質がいいと評判のsmartbuyに乗り換えた。あきばお〜は最近、中華風雑貨屋みたいになりつつあり、ほかの商品もついでに眺めていると、低反発ウレタンのクッションが2,000円！これ前から欲しかったんだよー。「ヘルニアになる前に」というキャッチコピーに完落ち。即決で購入し、そのままそそくさと学校へ赴き使用してみる。うー、感激。すげえ快調。自宅のアーロンチェアが低反発ウレタンで、これだと腰痛持ちでも何時間座ってても「だいじょ〜ぶ！」（イナバ物置風に）なのだが、他所のイスだと長時間はムリ。来月まで史料のデジタル化を延々ファイル300冊分やらなきゃならんのでちょうどよかった。みなさん腰はお大事に。そういやヘルニアといえば久保…。もう一個買って贈ってあげようかな。。そうそう、銀座のHMVで小沢健二の新作、試聴したんだった。買わなかったけど。音はかなり好きな感じ。全く「オザケン」的ではないけど。感想は近いうちに。(06/03/09)

▲少々遅れましたが、行ってきました日産スタジアム、のご報告。もう楽しかったし嬉かったっす。４−１で勝ったということも、久保が２発決めたことももちろんそうだけど、スタジアムで観戦するのは久しぶりだったからねー。テレビじゃグラウンド全体が見渡せないから、見ててストレスが溜まる。会場での一体感につられて、一人で観戦しててもついつい声を上げてしまったりするし。で、戦評です。久保の身体能力を生かしたゴールが素晴らしいのは間違いない。２点目のヘッドは久保ならではだし、１点目のごっつぁんゴールも、ボールがこぼれる可能性を考えて意識的にあのポジションにいたらしいし、あの弱いボールをゴールに押し込むにはかなりの背筋力が必要だと思う。でも久保以上に目覚しい活躍だったのがマグロン。豊富な運動量で攻守の要になっていた。陰のMVPでしょう。今年はかなりやってくれそう。その反面、奥の動きが目立たず、あまり球をさばけていないという印象。奥のコンディションが上がってきたら、中盤は盤石じゃないかな。吉田に先発を奪われたハユマも途中出場でかなりアピールしてたし。FW陣は久保とコンビを組んだマルケスにもやや不安があったが、なんのなんの久保の運動量をカバーする働きで、ゴールもできるしアシストもできる万能型のFWとして能力を発揮してた。二人の連携がより高まれば、かなりの破壊力が期待できるかも。ただ、坂田がベンチにすら入れなかったのが残念。まずは”ノーゴーラー”清水の座を奪うことからコツコツ這い上がって欲しい。で、最後にDF。ここの選手層はリーグ１だから問題ないでしょう。代表でやや不調が目立っていた中澤も、いいパフォーマンスを見せていて安心した。今期からリベロから右ストッパーにコンバートされた松田は、「カズが目標」（笑）という彼の攻撃力が生かされていた。リスクを抱えつつも右サイドを高めに取ることで、ブラジル人トリオの左サイドに偏りがちな攻撃を補完していたように思った。このコンバートはチーム戦術の事情によるものだけど、岡ちゃんが、松田に最後まで代表を諦めるなとメッセージを込めているように思えてならない。ジーコは宮本を代えるつもりはもうないだろうけど、田中の座はまだ狙えると。アメリカ戦の敗戦で右ストッパーが流動的になってきてるし。「遺恨」さえなければ確実に松田＞田中･坪井なのだが。可能性は低いけど、DFにケガ人が出ればサプライズもあるかもしれない。リーグ開幕＆W杯まで３ヶ月。さあさあ、楽しい季節がやってきました！(06/03/07)

▲いよいよ明日Jリーグ開幕！いやあ、ワクワクしますねえ。日曜日は天気もいいみたいなんで、きょうチケット買いました。いつもは一人じゃツマランってことであまり足を運ばないけど、開幕戦だからね。意気揚々と。かかってきなさいっ！＞サンガ　でもやや不安なんだよねー。守備はある程度計算できるけど（それでも松田の腰と中澤の不調が気になるが…）、FW陣がね。去年あまりにも点が取れなかったからなあ。久保とマルケスがどこまでできるか未知数。今年は坂田のリベンジの年になるかと思ってたら、キャンプで怪我して１ヶ月離脱したし。あと山瀬…orz　キミは一体いつになったらフルで使えるんだ？今年のマリノスのキーパーソンは奥と言っておきます。あと吉田の復帰でハユマがどこまで奮起できるか。そんなこんなで戦力が万全でないので、今年の優勝候補筆頭は下馬評どおり浦和でしょう。小野の復帰よりワシントンの獲得がデカイなー。プラス達也が戻ってくればかなりの破壊力。長谷部は代表で自信つけたし、相馬も加入、堀之内も成長著しいし、戦力的には死角が見当たらない。唯一の不安材料は、代表との兼ね合いでチームとしてどこまで機能するか。試合をこなしながらチーム作りをしなくてはならない。そういう意味では、ギドは今年が一番（ていうか就任以来初めて？ｗ）監督としての手腕が問われると思う。レッズを追うのは、わがマリノスと去年より戦力を落としたガンバ。ガンバは西野監督が不安を漏らしているように去年のようには上手くいかないでしょう。続いてジェフ、鹿島、あと前評判があまり高くないけど磐田。柳沢は古巣に一時帰国ってことだけど、若手が台頭してるから頑張らないとレギュラー取れないかもね。注目株は去年怪我で半分棒に振った田代（去年はゴメンよー）。磐田も世代交代が進みつつあるのでかなりいい線行くと思ってたのだが、ここにきて前田遼一が離脱しちゃったからやや厳しいか。あとチームとして注目してるのはFC東京。個人的にイロイロ因縁があるし、まわりにサポが多い。なぜだ。２年ほど前から原監督解任を訴え続けていたが、ようやく本業の（？）解説者にお戻りになられたようです。加地の穴は徳永の加入で十分埋まると思うが（バレンシア入団なんて冗談みたいな話もありましたねー）、石川が果たして復帰できるのか…。戦力は去年とあまり変わらないけど、若いチームだから全体の底上げ＋新監督の采配しだいでは優勝争いに絡んでくると思う。馬場、栗澤、梶山あたりがブレイクするか？でも、マリノスと瓦斯は４月だけで３試合あるからね。早い段階で叩いておきたい。よーし、みんなスタジアムに行こうぜえ。(06/03/03)

▲おれだけではないし、９割以上の国民が知らなかったというのだから、やはり国の告知が不十分だったということだ。ってことで、いま巷で話題の電気用品安全法（PSE法)です。坂本教授が署名活動を始めたそうなので早速協力しました。まとめサイトはこちら。署名活動への協力ってめったにやらないのだが、やはり音楽好きとしては捨ておけない問題。おととしのCD輸入権とか、去年のi-Pod課金問題とか音楽愛好家の神経を逆ナデするような政策がどうしてこうも次々と出てくるんだ？それにこれはもちろん音楽だけの問題ではない。家電製品全般がアウトなので、ほとんどの家電リサイクル業者は店をたたむしかないだろうな。この法律、消費者の安全を守るという「名目」で、中古市場の圧迫＝電機メーカーの利益保護というのが本音ではないかと勘ぐりたくもなる。しかも、こうした事態を招いたのが規制緩和の結果だというのだから。規制緩和策として検査業務を民間に開放って、どこかで聞いたような話ですね（失笑）。PSEマークがついているからといって消費者の安全が保障されるわけではないし、耐震偽装の例を見れば、検査業務の民間委託でむしろリスクが高まったとすら言えるかもしれない。消費者不在ってことも問題だし、廃棄物の不法投棄は環境問題にもつながる。古い物を直して使う文化が日本でも徐々に浸透しつつあると実感していた矢先だから、余計に腹が立つ。そもそもこの法律の目的も理由も規制対象の選定基準もすべてが曖昧。またこれに関連して、「タイムスタンプ」機能なるもの（一部では官製ソニータイマーと呼ばれているｗ）の義務化なんて動きもあるらしい。松下の温風機事故を受けてとのことだが、それならこのPSE法を一刻も早く再改正して、民間検査廃止、国による事前検査の強化を打ち出すのが筋だと思うのだが。なんかやってることがメチャクチャ。(06/02/18)

▲うぎゃー！サッカー見忘れたああああ！せっかくの久保の代表復帰戦が！でもしょっぱい試合だったみたいね。毎日の記事の「米国が両サイドから執ようにクロスボールを送り続けると、自陣ゴール前での数的不利を警戒して中盤が下がり…」とある部分、本番はどのチームもこれを徹底的にやってくることは明白。日本の弱点は、両ウィングバックとDFの身長･身体能力ってことがバレバレだからねー。あとマリサポの間では常識なんだけど、久保はツートップのほうが力が発揮できる。その上満身創痍で本調子には遠いのに、ワントップでポストプレーなんてムリだよ。しかも２シャドーが小笠原と小野だからなあ。今回は召集されなかったけど、大黒、松井あたりと組ませると面白いんだけど。高原、柳沢は…。いずれにせよW杯まであと9試合で、まったく本番の形が見えないってのはかなりヤヴァイよなあ。(06/02/12)

▲いまさら感バリバリなんすけど、「水曜どうでしょう」ってオモロイねー。あの「悪ノリ修学旅行」的テンションがすばらしい。番組見てて思うのは、「北海道顔」ってあんだなーってこと。わりと「沖縄顔」ってことは言われるけど、沖縄とはまたちがった彫りの深さがあるような。なんで今さら「水どう」なのかっていうと、TVK（神奈川テレビ）で再放送やってるからなんだけど、金曜夜のTVKはサイキョウで、22：00〜は「KICK OFF F･Marinos」で、23：00〜が「水どう」、23：30〜が”あの”金剛地武志の「THE鈴木タイムラー」、そして24：00〜がTVKが全国に発信する「saku saku」（朝の再放送）。裏番組がショボイってこともあり、TVKは一週間でこの時間に賭けてるなって勢いのラインナップ。今日やってた「saku saku」で、おでんの具のちくわぶが関東だけの文化って話が出てて、関東人として誇り高いみたいな。いいね、ローカリティ。大事にしたいね。そうそう、くるりがテーマ曲作った京浜急行のCMがけっこう話題らしく。♪赤い電車にのっかって〜 ってやつ。見たいのに見れないって人がまわりで続出してるんだよねえ。この半月くらいで３，４人から聞かれた。東京に住んでても見てないって話だから、神奈川ローカルのCMなんかね？って調べたら、札幌、九州とかローカル局限定らしい（羽田発をアピールするCMだからだと思われる）。見たい方はこちら。京急っていうと、鉄道マニアに限らず思わずニヤリとしてしまう「何か」（笑）があんだよねー。タモリは生まれ変わったら京浜急行になりたいらしい。これまたある意味、神奈川県が全国に誇る文化。　…んなワケないか。　(06/02/11)

▲このニュース、「マッハ!!!!!!」最近見たばっかなのですげーウケた。ネイルサロン経営の４３歳が犯人だそうで。国宝ぶっこわして、寺社めぐりスタンプ押して、仏像パクって、おっさんナニやってんすか。ところでこのおっさんのネイルサロン、ニュース映像だと小汚い雑居ビルの一室で、どうみてもお客が来なさそうだったのだが。寝入るサロンなんつって　(06/02/09)

▲小沢健二作「うさぎ！」第2話。読みました。えーと、ひとことで言いますと。「失望」、これに尽きます。1話を読んだときの感想として、「きっとハンパな仕事はしないでしょう」という希望的観測を述べましたが(05/11/11)、見事に裏切られたという感じがします。なんかね、社会とか資本主義の見方が非常に薄っぺらいというか一面的すぎるというか。長いNY生活で、ラディカルデモクラシーとかポストコロニアルとか、アメリカの急進的左派知識人の言説（の一部）を思う存分吸収し、咀嚼しないまま単なるコラージュ＝継ぎはぎとして出しちゃったという印象です。前作『Eclectic』で、歌詞に含まれてた「戦闘機」を「9.11」の衝撃を受けて「1000灯機」と書き換えたというエピソードがあるけど、それなんかも取って付けたような安易さがあるし。「うさぎ！」の内容にはいろいろツッコミどころがあるけど、「浅いな」と感じた一例として、プライヴァタイゼーションのことを、「『私有化』とか、『民営化』とか、『社会化』とか、呼ばれていました」（p.33）って書いてあるところ。「私有化」「民営化」はその通りだけど、「社会化」は全然ちがうでしょ。そう翻訳している人がいるってことだとは思うが、プライヴァタイゼーション＝「社会化」であると書くこと自体がナンセンス。国民国家論者とかポストモダニストにも時々いるけど、国家と個人を媒介する「社会」の存在がスッポリ抜け落ちてる証左といわれても仕方がない。それから、マスメディア（「テレ･ヴィジョン」）は資本主義システムという見えない権力構造（「灰色」）のプロパガンダ装置に過ぎないという理解。マスメディアにそういう側面があるのは確かだけど、それしか指摘しないのはフェアじゃないし一面的でしょう。権力構造のあり方を広く伝えるのもマスメディアの機能であることは否定できない。そのメディアが日本で言うところの地上波キー局か否かは別として。そもそも『子どもと昔話』という小冊子自体がメディアであるわけだし、「うさぎ！」という作品が、左派知識人の「一言説」のプロパガンダとして機能しているとも言えるわけで。王子様時代の「オザケン」を振り返れば、この人は自らのメディア性について常に自覚的に活動しているもんだと思ってたけど。あるいは「うさぎ！」という作品がプロパガンダとして機能することを戦略的に利用しているのかもしれないが。その戦略性を感じる一因が、童話なのに文章に一切ルビがふっていないこと。第1話の感想にも書いたけど、読者層として「だれ」を想定しているのか分からない。ていうか、はじめから子どもを読者層から排除していることは明らか。ルビの件もそうだし、文末の参考文献一覧（笑）もすべて英書だし。それに、この『子どもと昔話』自体が明らかに大人向けで、子どもが手にとるとは到底思えない。童話という一見子ども向けのフォーマットを利用（キツイ言い方をすれば「偽装」）しつつ、「本当の意味」（p.34）を知らない愚かな大人たちを啓蒙することが真の目的なのだろう。でも、それならはじめから「論文」を書くべきで、「童話」というフォーマットを使うことは、「童話」だから細かい批判はカンベンしてねという「逃げ」とも受け取れるし、卑怯だなとおれなんかは思ってしまう。それから、第2話の最後で、「南の大陸」の「剛ケツ」＝ベネズエラのチャベス大統領を筆頭とする南米の政治革命に期待を寄せてるみたいだけど、あれなんかもけっこう危うい動きだと思うのだが。ポピュリズムの刃先が「ブッシュ」（←もはや記号化されてる）に「今は」向いてるってだけで、今後どう転ぶか分からないし。ブッシュが大統領辞めたらどうすんだろう？（笑）　てか、そもそもここまで「元ネタ」が明らか（文献一覧で自ら明らかにしている）だと、童話としての最良のエッセンス＝メタファーから読み取れる多義性が失われていると、門外漢ながらも感じてしまうのだが。う〜ん。ってなわけで、かなりガッカリしてしまったという理由の一端をつらつら書いてきたわけですが。本職の新作タイトルが『毎日の環境学』ってことから考えると、全編インストである代わりに、そのテキスト版として「うさぎ！」が位置づくのかなあと。もしそうならば、かなり複雑な心境で新作に接することになる、というかなんだか買う気がだいぶ失せてきた（笑）。いや、たぶん買うとは思いますけどね。「オザケン幻想」からはっきりと目覚めるきっかけになるかもしれません。「眠れる人､目覚めよ」（M8）って全くちがう意味で。(06/02/07)

▲マイクロフィルムカメラ続編（3）。つづきです。「仕様」の欄に目を転じると、「おやっ？」と思われる方も多いでしょう。シャッター速度が「1/4-1秒5ｽﾃｯﾌﾟ方式」となっています。一瞬「特殊なシャッター/露出機構を持っているのか？さすが高価なカメラはちがう」と、好意的なうっかり屋さんは思うかもしれません。そんなあなたは将来嬉々としてシロアリ駆除に膨大な資力を投じることになるでしょう。そうです。「5ｽﾃｯﾌﾟ方式」とはシャッター速度の選択肢が５つしかないということです。EVでいうと0.5ステップです。これまでの流れから想像は難くないと思われますが、当然カメラに露出計測機能はありません。35mm機の方は絞りがF5.6〜22です。これでどうやってシャッター速度や絞りを決定するのでしょうか？意外と人間の「カン」は頼りになるとは思いますが、ここはせめて付属品として露出計をつけてもらいたいものです。専用ライトが主光源ですし現像は業者任せ、フィルムもラチチュードの広いネガフィルム、ということを考えれば大概の露出ミスはカバーできますけど。ならばシャッターの「5ｽﾃｯﾌﾟ方式」は無意味では、との疑問も新たに湧いてきますが、それは心の中にそっとしまっておきます。以上、長々と書いてきたことは慇懃無礼なマイクロカメラ批判のように思われるかもしれません。しかし、このカメラのおかげで多くの資料が撮影され、資料保存や学術研究の進展がなされてきたことは疑いもない事実です。高い企業収益が期待できない専門的な商品を今まで生産し続けてきたこと、そのことだけで意義があり評価もできることだと思います。ニコン、コニカミノルタに続き、富士フィルムのリストラ策が発表され、斜陽傾向が否めない銀塩フィルム業界ですが、フィルムの証拠性の高さから、法務･証券･医療などの現場でマイクロフィルムの価値が再認識されはじめてもいます。こんな時代だからこそ、マイクロカメラも思い切ったシステムの見直しを行って、マイクロカメラ自体が歴史資料とならないように頑張っていただきたいと、心より願っております。(06/02/02)

▲マイクロフィルムカメラ続編（2）。証言シリーズ第２弾「院生は見た」。前回はカメラの「ポータビリティ」とフィルムの装填について書きましたが、今回はピント合わせの驚くべき世界がテーマです。マイクロカメラの特長の二つ目に「ピント合わせ」が挙がっています。続く文章にご注目ください。「カメラ本体に内蔵されたテープメジャーを引き被写体までの距離を計りレンズ目盛に合せるだけ」？「メジャー」で距離を計る？？前回もリンクを張ったカメラ本体の画像をご覧ください。本体下部にレンズがついてますが、その左側に白く細長い「物体」が確認できますでしょうか？これ、何を隠そう、いや隠すどころか堂々その存在がアピールされているところの「物体」は、「メジャー」に相違ありません。驚かないでください。このカメラ、オートフォーカスなどという先端的な機能はもちろん、距離計もついておりません。カメラ本体から頭をのぞかせる「メジャー」の先っちょをツーと引っ張り出して、史料までの距離を「計測」し、その計測値にもとづいてレンズの胴体をクルクルしてピントを合わせるのです。ビックリしますよ。カメラに「メジャー」がついてるんですよ。「メジャー」によって「正確に」計測された距離をもとに「精密・確実なピントが得られ」ることがこのカメラの第二の特長です。「特徴」であることは間違いないです。オリジナルです。次に、第三の特長である「抜群の解像力・耐久シャッター」ですが、文書撮影をするのですから「解像力」が売りなのは頷けますし、実際にレンズ性能はいいです。しかしここに「売り」がなければ製品として成立させるのは難しいかもしれません。「完全なフィルム平面が保たれ、収差の無い鮮鋭な影像が得られます」との記載もありますが、21世紀の現在「フィルム平面が保たれ」ないカメラを探し出すのは苦労するでしょう、というツッコミは控えさせていただきます。(06/02/01)

▲マイクロフィルムカメラ続編（1）。デジタル全盛の世の中で異彩を放つマイクロフィルムカメラ。その「ちょっと変だよ」な世界を、歴史的証言として書き残そうと思います。ポータブルなマイクロフィルムカメラとしては、おそらく前回紹介したヒラカワのものがスタンダードだと思われ、うちの研究室にあるのも同タイプです。リンク先のテキストを参照してください。まず、その第一の特長が「ポータブルで万能」。持ち運びが物理的に可能だという意味においてはたしかに「ポータブル」なのですが、その重量は実に15〜20kg。新生児5〜6人分の重さです。これを「ポータブル」と呼ぶのであれば、金庫やATMも「ポータブル」といって差支えないでしょう。「手軽に持ち運びができる」とおっしゃいますが、ヒラカワの社風は体育会系なのでしょうか？さらに「誰でも簡単に撮影できます」とあります。たしかにシャッターを押すことは「誰でも」できますが、失敗なく正確に撮影するためには熟練を要します。まず撮影の第一歩たるフィルムの装填。このフィルム交換が最初で最大の難関になります。マイクロフィルムは一般の35mmフィルムのようにパトローネ（外装ケース）に収納されておらずフィルムが剥き出し状態です。したがって、フィルムが感光しないように（１）フィルムをケースから取り出し（２）カメラに装填し（３）撮影済みのフィルムをケースにしまう、という一連の作業を白日のもとで行うことはできません。チェンジバッグという割烹着的フォルムを持つ遮光性の布袋にカメラ本体とフィルムをぶちこみ、「袖口」から両手を挿入しフィルムの入れ替え作業をします。当然袋の中は目視することができないので、頭の中でケースやカメラの状態を強くイメージしながらの作業となります。こちらの画像を見ていただければ分かるように、オートローディングなどという近代的な装備はなく、フィルム装填は当然のように全て手作業になります。フィルムの先端をカメラ本体のごく狭く複雑な経路の隙間に通し、本体右側の空のリールに巻きつけます。この作業には極めて高度な抽象的操作能力が必要とされ、一定以上のIQが求められると言えます。もし空のリールにフィルムの先端がきちんと噛んでいないと、フィルムが巻き上がらず、フィルム一本＝約600コマ（16mmだと実に2500コマ）分の作業が水泡に帰します。撮影するのは、もちろん歴史的価値の高い貴重な史料。あなたはミスなくミッションをコンプリートする自信がありますか？次回はピント合わせについて書きたいと思います。(06/01/29)

▲コニカミノルタのニュースに隠れて、こんなニュースが発表されていたとは…。記事の内容を吟味すると、ようはカメラのボディに「Samsung」のロゴが付くってだけじゃん。スタジアムの命名権みたいに、ペンタックスはカメラの顔とも言うべきロゴの権利をサムソンに売っちまったんだな。しかも「共同開発」って言ったってサムソンには一眼レフの技術なんてないんだから、一方的に技術が流出するだけじゃん？なんてこった。。このごろカメラ関係でいいニュースがないなあと思っていたところ、オリンパスから画期的なニュースが！ペンタプリズムをなくすという斬新な設計で話題となったE-300の後継機種、E-330が発表された。デジタル一眼レフ（デジ一）では機構上、コンパクトデジカメ（コンデジ）のように背面の液晶画面をファインダーとして使えなかったのだが、このE-330ではそれが可能になった。しかも液晶が上下に可動するマルチアングル仕様なので、フレーミングの自由度が飛躍的に向上する。液晶のファインダー機能とマルチアングルは、通常の写真撮影ではあまり必要じゃないけど、歴史研究をやっている者にとっては欠かせない機能。史料の撮影を行うわけだから、当然カメラは下向きになるし、画角や被写界深度を考えれば史料から50�p以上は離したい。となると、通常の一眼レフでは下を向いた小窓の光学ファインダーを上から覗かなければならず、撮影は当然立ったままの作業になってしまう。研究室にEOS Kiss DNがあるので試してみたが、長時間の作業はちょっと辛い。背の低い人は、背伸びする程度じゃファインダーは覗けないと思う。一眼レフにはたいていアクセサリーとしてアングルファインダーがあるけど、値段に見合った作業効率は得られない気がする。しかしマルチアングルの液晶ファインダーであれば、イスに座ったままでも撮影される画像が確認できる。コンデジでもマルチアングル液晶の機種はあるが、デジ一のほうがレンズがいいし、撮影速度（シャッターのレスポンスやバッファサイズ、メディアへの書き込み速度など）が圧倒的に速いので効率的に作業ができる。ということで、値段（ていうか自分の経済力）を無視すれば即買だ！と思ったのだけど…。間もなく致命的な問題が発覚。このカメラACアダプターが使えない、つまり外部電源が利用できない！液晶ファインダーなんてガンガン電気食うのに、液晶ファインダーじゃなかったE-300で使えたACアダプターがなんでE-330で使えないの〜？意味が分かりません。史料撮影では多いときだと一日2,000枚ちかく撮影するので、予備電池程度じゃ全然間に合わず、外部電源を使わなければならないのです。ハァ〜。まあでもそのうち改善するでしょ。デジカメではオリンパスを愛用してるし信頼もできるので、電源問題と自分の懐具合が解決すればすぐにでも購入したいです。みなさんもどうぞ応援してあげてください。史料撮影用デジカメの選びかたとか、ハードコピー（プリントアウト）のコツ、マイクロフィルムのデジタル化など、いろいろノウハウはあるのだけど、この辺の話は気が向いたらまた別の機会に書きます。ほとんど需要はないと思うけど（笑）。余談だけど、史料撮影をマイクロフィルムカメラで行ったのは、おそらくおれら世代が最後だと思う。もうあの時代には戻れないなあ…。経験者じゃないと分からないと思うけど、フィルム交換がすごい大変なのよ。現像は業者任せでいい値段するし。それに何といってもメチャクチャ重い！！そんな昔の話じゃないのだが、ものすごく遠い時代のような気がします…。(06/01/27)

▲これはヒドイｗ　飯田産業て。しかも契約3年間！宣伝にはなるがサポの反感を買いそうな気がする。マリノスの新ユニもかなり残念なデザインだが、とたんに贅沢な悩みに思えてきた（笑）。ユニがださいとサポも志気が下がるよー。(06/01/22)

▲嗚呼。ニコンに続き今度はコニカミノルタがカメラ･フィルム事業から撤退…。既定路線とはいえ、AF一眼レフはミノルタ派なので大ショック。およそ一世紀にわたるミノルタとコニカの歴史が終焉だなんて。しかも事業売却先がよりによってソニーとは。ソニーの一眼レフなんてカメラ好きが欲しいと思うはずないし、ソニーがミノルタやコニカの技術を継承して「カメラ」作りに真剣に取り組むとはどうしても思えない。はっきり言ってソニーの「α」なんておれは認めん。ミノルタα-7000の衝撃は、当時小学生だったが今でも強く記憶に残っている。世界に誇る日本のカメラ･レンズ技術がこうして失われていくのはとても悲しい。(06/01/20)

▲センター試験が近いからか、キットカットのサクラサクプロジェクト、名古屋駅が大変なことになっている（失笑）ようだが、実は本郷三丁目もこのサクラに侵食されている。駅の天井がサクラ柄で覆われてるし、本郷通りの街灯にはサクラ柄の旗がひらひらと。その旗をよく見たら本郷商店会と文京区役所（！）の名前が…。ネスレは東京メトロだけでなく、商店会や行政までもタイアップしてキャンペーンを展開してる模様。でもさ、学生街なんて受験日以外はすでに大学受かった人しかいないだろ。キットカットだけでなく「ウカール」ほか各種食品メーカーが、藁にもすがりたい受験生の気持ちにつけ入ろうと必死なようだが、ひとつ謎なのがポッキー。「ポッキー」を後ろから読むと「吉報」だからという理由なのだが、吉報の逆ってことはかえって良くないんじゃねえか？と思うのはおれだけだろうか。いや、よく考えると正確には「ーキッポ」だし。なんだ 「ーキッポ」って。全然ありがたみねーよ！(06/01/19)

▲ここのところ、また訪問してくださる方が増えたみたいで。ありがとうございます。アクセス解析をしてないので、みなさんがどこから飛んできたのか、どのページに需要があるのか全く分かりません。カウンターをExcelで手動集計してますが（笑）。まあなんてアナログ！たぶん「個室ビデオ」の利用者が多いと思うんですけどね。あのリンク集はわれながらかなり便利だと自負しております。「邦画について調べるときは「個室ビデオ」へ！」なんてな。ﾑﾌﾌ… いや、下ネタ好きではないですよ。あしからず。でもエロビデオなんて家でみりゃいいのにと思うのだけど、顧客層はどんなんだろうね。子持ちのパパさんとか営業回りのサラリーマンあたりなのかな？体験談求む（うそ） (06/01/16)

▲アグファが破産したときもショックだったが(cf.05/05/29)、ニコンが銀塩から事実上撤退とは…。青天の霹靂とはまさにこのこと。写真史上に残るニュースといっても過言ではない。しかも、長年にわたり名機と謳われてきたNewFM2の後継たるFM3ではなく、FM10を残すのか。NewFM2は中古でいくらでも手に入るし、割高感の強いFM3を残す企業メリットはゼロに近いとは思うけど。F6が残るとはいえ、ニコンの｢精神性｣を愛してきた往年のファンは落胆、下手すると幻滅しそうだ。デジタルで押されてる現状の打破を図るために先手を打ったのだろうが、はたして吉と出るか凶と出るか。ニコンは伝統的に、一般消費者向けの製品作りを苦手とするから、将来がちょっと心配です。まずはカメラの操作性を全面的に見直さないとダメだろうな。(06/01/13)

▲ついにきましたね。おざけん新作！！気がつけばもう４年経ってたのか。待ちました。待たされました。慣れっこですけどね。今度はインストだとか。なるほどな、というかんじ。前作の「eclectic」を聴いて、小沢健二は自分の子どもっぽい声にコンプレックスを持っているんじゃないかと感じてたので。「うさぎ！」の第２話が掲載された次号の「子どもと昔話」も来週発売（1/20）だし、にわかに動きが出てきました。(06/01/12)

▲なんとっ！大橋が完全移籍！？しかもよりによって降格したヴェルディに…。残念だ。でも２４歳ってのはサッカー選手として微妙な年齢だからなあ。チーム事情もあるだろうけど、本人としても思うところがあったのかもしれない。新天地での活躍を祈ってます。(06/01/09)

▲ちょっと待て！いまCATVの天気予報を見ていてわが目を疑った。今日の予想最低気温-5℃！！東京が雪でも暖流の影響で雨のことが多い海辺の町なのに。暖房効かなくて、家の中でもずっとジャンパー着てるよ…。(06/01/08)

▲正月休みに、アネキ一家が遊びに来ていた。めいっ子(５歳)は、ずっとプリキュアに夢中だったのだが、半年前にはラブandベリー、そして今彼女のマイブームはシュガシュガルーンらしい。女の子は移り気だ。安野モヨコが子ども向け漫画を描いてると知って、ちょっと驚いた。といっても他の作品も読んだことないけど。岡崎京子のアシ出身、庵野秀明の嫁ってイメージしかないなあ。主題歌は小西康陽作曲だとか。この話を聞いたとき、われわれ渋谷系の世代がとうとう子育て世代になったのだなあと実感。深夜番組の｢落下女｣なんかも、音楽：フリッパーズ、衣装：アニエスｂ.だったりして、製作現場の主力が同世代なんだろうな。マーチのCMが｢恋とマシンガン｣だったのは、渋谷系世代がコンパクトカーの主要購買層だとマーケティングされたからだろうと思ったけど、車を買う購買力のないわが身が悲しかった。。ぐはっ。(06/01/08)

▲日活の話を書いたので、ついでに。にっかつロマンポルノの動画300点がネットで配信されてるのを、不覚にも最近知りました。1.5Mbpsで980円はちょっと高い気もするけど、家にいながらいつでも観られるのはすごい。DVDの再販も進んでいるようなので、そちらの情報は公式サイトでご確認ください。(06/01/07)

▲昨日の朝日新聞に、佐藤純彌監督の、というよりは「男たちの大和」の醜悪な提灯記事がありましたねえ。しかもご丁寧に署名入りで。ご本人の名誉のために名前は伏せますが、おれの脳ミソにはきちんとインプットされました。文面から露骨にイヤイヤ感が伝わり、あー「お仕事」なんだなとは思いましたが、一切同情はいたしません。すでにお気づきだと思いますが、この映画は東映とテレビ朝日･朝日新聞（＋角川春樹事務所）の共同作業です。この作品に関して井筒監督はダンマリ、筑紫哲也は酷評でしたが、まあそういうことです（笑）。佐藤純彌-東映-テレビ朝日のラインで言えば、邦画界至高の駄作の名を欲しいままにしてきた「北京原人」が思い出されます。昨日の提灯記事でエライなと思ったのは、きちんとこの「北京原人」について触れてあること。あれがライターのささやかな抵抗だったんだろう。ところで、邦画界随一の駄作だった「北京原人」も、去年その座を明け渡したと専らの評判。不動の座を奪取したその作品は、そう「デビルマン」。監督は那須博之。去年他界したばかりの故人の遺作なのでとくにコメントはいたしませんが、これほど悪評ばかりの作品は珍しく、逆に観たくなるなんて話も聞くくらいです。で、この駄作ワンツー･フィニッシュを飾った那須･佐藤両監督、実は、東大→東映という経歴が一緒なのです（※那須監督は日活→東映）。東大は、藤田敏八･中原俊･長谷川和彦といった日活監督や、中田秀夫らの蓮實スクール出身者が輩出する一方で、どうやら日本映画界に大きな汚点を残してしまったようです。ちなみに、中田監督も日活出身で小沼勝監督や那須監督の下で助監督をしていたらしい。かつてインテリ層が映画会社に就職するのは一種のステイタスだったようだけど、東大は人脈的に日活とのパイプが太かったのだろうか？会社、本郷三丁目にあるし。この辺の話は、また追々。(06/01/05)

▲この記事をすべて理解できる一般消費者はいったい何人いるのだろうか？半年ほど前にHDMI端子について書いたけど、「次世代版」って聞こえはいいが、ようするにまた規格が変更になりましたってことでしょ？「機能アップ」って言ったって、どういう機能がどの程度変わって、それにより体感的な画質や音質がどのくらい良くなるかが全く想像がつかない。なにせ「旧世代」のHDMI規格じたいが普及してないから。単なる研究発表なら構わないけど、商品化の段階なんだから、ユーザーを困惑させたり、まして不便をかけるような規格は墓穴掘るだけだと思うんだけどなあ。(06/01/04)

▲みなさま、あけましておめでとうございます。たしか、去年の元日にアクセスカウンターが1000を超えたと記憶しております。5年で1000ヒットだった（！）当過疎サイトも、去年1年間で6000のアクセスがあったんですねえ（しみじみ）。ありがとうございます。今年もマイペースでやっていきますが、長い目で見てやってください。飛躍の年にはならないと思いますが（新年早々消極的だな）、その準備段階ぐらいにはしたいと考えておりますので、どうぞよろしく。(06/01/01)